
こんにちは。庭づくり・外構リフォーム完全ガイド、運営者の「にわ好き」です。素敵なお庭や外構をデザインするエクステリアプランナー。クリエイティブで華やかな仕事に見えますが、ネットで検索してみると「きつい」や「辞めたい」といったネガティブな言葉がたくさん出てきて不安になりますよね。実際に現場はどれくらい「激務」なのか、本当に家に「帰れない」ほど忙しいのか、これから目指す方にとっては非常に気になるところだと思います。また、仕事の厳しさに見合った「年収」が得られるのか、という「現実」的な問題も見逃せません。特に「女性」の方にとっては、屋外の現場における「トイレ」事情など、聞きにくいけれど切実な悩みもあるでしょう。「ハウスメーカー」と専門店の「違い」や、将来的に「独立」して成功するのか「失敗」してしまうのか、さらには「資格」取得の「難易度」まで。この記事では、そんな業界のリアルな裏側を包み隠さずお話ししていこうと思います。
- エクステリアプランナーの仕事が物理的・精神的にきついと言われる具体的な理由
- 職人や顧客との板挟みになる人間関係や営業ノルマの実態
- 女性プランナーが直面する現場環境の課題や給与・年収のリアル
- 向いている人の適性や独立・資格取得を含めた将来のキャリアパス
エクステリアプランナーがきついと感じる業務の裏側
あこがれのデザイン職として入社したものの、想像以上のハードさに驚く人は少なくありません。デスクで優雅に図面を描くだけではない、泥臭くてタフな現場の現実。なぜ多くのプランナーが「きつい」と感じてしまうのか、その業務構造の裏側にある原因を深掘りしていきましょう。
辞めたいと悩む精神的ストレス
エクステリアプランナーが「辞めたい」とまで思い詰める最大の要因は、実は肉体的な疲れよりも精神的な摩耗にあることが多いんです。この仕事、とにかく「正解のないゴール」を探す作業の連続なんですよね。
お客様の要望は「おしゃれにしたい」「いい感じで」といったふんわりしたものがほとんど。それを具体的な形にして提案しても、「なんかイメージと違う」の一言で振り出しに戻ることも日常茶飯事です。修正依頼が来るたびに、CAD図面だけでなく複雑な積算(見積もり作成)までやり直さなければならず、終わりの見えないマラソンを走らされているような感覚に陥ります。
修正地獄の正体
外構工事は数十万円から数百万円の高額商品。お客様も失敗したくない一心で、要望が二転三転しがちです。そのプレッシャーを一身に受け止めるのがプランナーの役割なのです。
向いていない人の特徴と適性
どんな仕事にも向き不向きはありますが、この業界は特にそれがはっきりしています。私が多くのプランナーを見てきて感じる「向いていない人」の特徴は、大きく分けて以下の3つかなと思います。
こんな人は要注意かも?
- 潔癖症で汚れ仕事が苦手な人:現場は泥と埃の世界です。綺麗なオフィスだけで仕事が完結することはまずありません。
- 指示待ち姿勢の人:現場では予期せぬトラブルがつきもの。「どうしますか?」と職人さんに聞かれたとき、瞬時に判断できないと現場が止まってしまいます。
- 完璧主義すぎる人:天候や現場の収まりなど、思い通りにいかないことだらけです。ある程度柔軟に受け流せないと、メンタルが持ちません。
逆に言えば、知的好奇心が旺盛で、泥臭いことも「いい経験」と笑って流せるようなタフなメンタルの持ち主には、これ以上ないほど面白い仕事になるはずです。
激務で帰れない労働環境の実態
「毎日残業で帰れない」という噂、残念ながら半分以上は事実と言わざるを得ません。これには業界特有の「昼は現場、夜は図面」という魔のサイクルが関係しています。
日中は現場の巡回やお客様との打ち合わせ、現地調査などで外出ずっぱりになります。職人さんの朝礼に合わせて朝7時半に出社し、夕方まで外回り。やっと会社に戻ってパソコンに向かえるのが18時過ぎ…なんていうスケジュールがザラにあります。
本来のメイン業務である図面作成や見積もり作業が、どうしても定時後に押し出されてしまう構造になっているんですね。繁忙期には日付が変わるまでCADを叩いている、なんて話も珍しくありません。
職人との人間関係や板挟みの苦悩

プランナーは、お客様(施主)、職人、そして自社の3方向からの板挟みになりやすいポジションです。特に精神を削られるのが、現場の職人さんとの関係性です。
建設業界にはまだ昔ながらの「職人気質」が残っています。もし作成した図面に不備があったり、現場の収まりが悪かったりすると、「こんな図面で工事できるか!」と厳しく叱責されることも。特に経験の浅い若手や女性プランナーに対して、威圧的な態度を取る職人さんも一部には存在します。
現場をスムーズに進めるためには、職人さんに気持ちよく働いてもらう配慮が必要不可欠。デザイン力と同じくらい、いやそれ以上に「人間力」や「コミュニケーション能力」が問われる仕事なんです。
営業ノルマとクレームの重圧

「デザイナー」という肩書きですが、実態はバリバリの「営業職」でもあります。多くの会社では月間や年間の売上ノルマが課せられています。
「お客様のために最高の提案をしたい」という思いと、「会社の利益(粗利)を確保しなければならない」という現実の間で葛藤することもしばしば。苦労して描いた図面も、相見積もりで他社に価格負けすれば、それまでの努力はすべて水の泡になってしまいます。
クレーム対応の最前線
「コンクリートに色むらがある」「植木が枯れた」といったクレーム対応もプランナーの仕事。中には自然現象で避けられないこともありますが、それを納得してもらう説明責任も負わされます。
エクステリアプランナーがきつい中での年収と将来性

ここまで厳しい側面ばかりをお話ししてきましたが、それでも長く続けている人がいるのは、それに見合う報酬ややりがいがあるからこそ。ここでは、気になるお金の話や、将来のキャリアパスについて見ていきましょう。
年収の現実とインセンティブ
きつい仕事なら、それなりに給料も良くないと割に合わないですよね。一般的なデータや肌感覚としては、エクステリアプランナーの年収は決して「低い」わけではありませんが、働き方によって大きく差が出ます。
| キャリア段階 | 推定年収目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 初任給(未経験) | 240万〜300万円 | 見習い期間。残業代が頼りになることも。 |
| 若手(経験3-5年) | 300万〜450万円 | スキルが身につき始める時期。 |
| 中堅(経験5年以上) | 400万〜600万円 | 指名客や大型案件を担当し始める。 |
| ベテラン・管理職 | 600万〜800万円 | マネジメント業務含む。1000万超は少数派。 |
多くの会社では基本給に加えて「インセンティブ(歩合給)」が設定されています。実力次第で20代でも年収600万円以上を目指せるのは夢がありますが、逆に言えば契約が取れない月や、工事が減る梅雨・冬場などは収入が不安定になるリスクも。安定よりも「実力で稼ぎたい」という人には適した環境と言えるでしょう。
女性が悩む現場のトイレ事情
女性プランナーが増えている一方で、現場環境の整備は正直まだまだ追いついていません。その最たる例が「トイレ問題」です。
個人の住宅外構の現場では、トイレが設置されていないか、あっても男女共用の簡易仮設トイレ(和式・非水洗)が1つだけ、というケースがほとんど。衛生面や音の問題から、これを使うのはかなり勇気が必要です。
結果として、近くのコンビニや公園のトイレまで車で移動することになりますが、その分業務効率は落ちますし、「トイレに行きたくならないように水分を控える」なんていう健康に悪い対策をしている方も。これは業界全体で早急に解決すべき課題だと感じます。
ハウスメーカーと専門店の違い
就職先を選ぶ際、「ハウスメーカーの外構部門」か「エクステリア専門店」かで、きつさの種類が少し変わってきます。
それぞれの特徴
- ハウスメーカー系:
- 集客の苦労は少ない(住宅購入者がそのまま顧客になる)。
- 福利厚生はしっかりしているが、転勤や組織的なノルマ管理が厳しい。
- 住宅本体の営業担当の下請け的な扱いを受けることも。
- 専門店:
- デザインの自由度が高く、こだわりを発揮しやすい。
- 中間マージンがない分、良いものを適正価格で提案できる。
- 自社で集客しなければならず、相見積もりの価格競争に巻き込まれやすい。
独立して失敗するリスクと対策
「図面が描けるようになったから独立しよう!」と考える人も多い業界ですが、安易な独立は危険です。「外構屋 独立 失敗」で検索されることが多いのも、その厳しさの表れでしょう。
失敗する最大のパターンは、「営業力の欠如」と「資金繰りの悪化」です。どんなに良いデザインができても、お客様を連れてくる能力がなければ仕事はゼロ。また、工事代金の回収は数ヶ月先になることも多く、その間の資材費や人件費を立て替えるキャッシュ体力がないと、黒字でも倒産してしまう恐れがあります。
成功している人は、会社員時代から人脈を作っておくか、設計のみを請け負うフリーランスとしてリスクを抑えてスタートするなど、慎重に準備をしています。
資格取得の難易度とキャリアパス

キャリアアップを目指すなら、「1級・2級エクステリアプランナー」の資格取得は必須と言ってもいいでしょう。
- 2級(合格率60〜70%):実務経験不問。未経験からの就職アピールに最適。
- 1級(合格率30〜40%):3年以上の実務経験が必要。プロとしての信頼性が段違い。
資格を持っていると、月数千円〜2万円程度の手当がつく会社も多いので、年収アップの確実な手段になります。また、将来的に造園施工管理技士などの国家資格へステップアップする足がかりにもなりますね。
エクステリアプランナーがきつい現状の総括

ここまで見てきた通り、エクステリアプランナーは確かに「きつい」仕事です。天候に左右され、人間関係に悩み、労働時間も長い。生半可な気持ちで務まる職種ではありません。
しかし、自分が描いた図面が実際に形になり、地図に残り、そこでお客様が笑顔で過ごしている姿を見たときの感動は、何物にも代えがたいものです。「あなたに頼んでよかった」という一言で、すべての苦労が報われる。そんな瞬間があるからこそ、多くのプランナーが今日も現場で汗を流しているのだと思います。
これから目指す方は、こういった「きつさ」を正しく理解した上で、それでも挑戦したいと思えるかどうか、じっくり自分と向き合ってみてくださいね。