
こんにちは、庭づくり・外構リフォーム完全ガイド運営者の「にわ好き」です。
念願のマイホーム計画、間取りや内装決めなど、決めることが本当に多くて大変ですよね。
そんな家づくりの終盤戦で、ついつい後回しにされがちなのが「お庭や駐車スペース」などの外構計画かなと思います。
「建物が完成してからゆっくり考えればいいや」
あなたも、もしかしたらそう思っていませんか?
実はこれ、新築住宅における後悔や失敗の最も大きな原因の一つなんですよ。
予算が足りなくなって妥協したり、せっかくのマイホームなのに車が停めにくかったり、泥はねで玄関が汚れてしまったり。
なお、庭のぬかるみや泥汚れに悩まされるケースは非常に多く、詳しくは庭のぬかるみ対策の記事でも解説しています。
私自身、これまで多くの現場やご相談を見てきましたが、外構のスタートダッシュが遅れたことで悔しい思いをしているご家族をたくさん見てきました。
この記事では、私が徹底的にリサーチし、現場目線で蓄積してきた「新築外構を成功させるためのリアルな手順とコストの真実」をお伝えします。
読み終える頃には、いつ、誰に、どうやって依頼すれば理想のエクステリアが適正価格で手に入るのかが、クリアにイメージできるようになるはずですよ。
- 新築外構の計画を始めるべきベストなタイミング
- 外構業者との打ち合わせ回数と進め方の目安
- スタイルや素材別のリアルな費用相場とコストカットの裏技
- 絶対に避けるべき外構計画のよくある失敗事例と対策
外構工事とは 新築時の役割と重要性

そもそも、新築における外構工事とは何を指し、なぜそれほどまでに重要なのでしょうか。
ただ単に「家の周りを綺麗に飾るおまけ」だと思っているとしたら、少しもったいないかもしれません。
外構空間は、あなたと家族の毎日の生活の質(QOL)に直結する、極めて重要なインフラなんですよ。
建物と外構は同時に計画しよう

「外構工事とは 新築」の住宅建築において、建物自体の構造体には直接関与しないものの、敷地内の空間を総合的に整備する工事全般を指します。
具体的には、境界のブロック塀、門扉、駐車場、玄関までのアプローチ、お庭、目隠しフェンス、そして植栽などですね。
これらは、建物の外観や美観を決定づけるデザイン的な要素であるのは間違いありません。
しかしそれ以上に重要なのが、居住者の生活動線、防犯性、プライバシーの保護、そしてバリアフリー対応といった機能的な側面です。
だからこそ、新築住宅における外構工事は、建物本体の設計と並行して同時に計画することが強く推奨されます。
家と庭を一体で考える設計の重要性については、家と外構を一体設計する考え方でも詳しく解説しています。
例えば、毎日の買い物帰りに車から玄関までスムーズに移動できるアプローチの配置。
リビングのソファに座ったとき、窓から見える植栽の癒し効果。
建物の外壁の色や質感と、調和を意識した門柱の素材選び。
これらは、建築(家)と外構(庭)の双方が統合されて初めて、最高のパフォーマンスを発揮するんです。
外構工事は単なる表面的なお化粧ではありません。
地盤を掘削したり、雨水を逃がす排水設備を敷設したり、土地の高低差を処理する擁壁を造ったりと、実は土木工学の知識や技術が不可欠な領域を含んでいます。
◆にわ好きのワンポイントアドバイス
家づくりをしていると「建物」にばかり意識が向きがちですが、街から見たあなたの家の印象の大部分は「外構」が担っています。どんなに立派な家でも、足元が土のままだったり、安っぽいフェンスで囲われていたりすると、少し残念な印象になってしまいますよね。家と庭が一体となってこそ、本当の意味での「マイホームの完成」だと私は思いますよ。
後回しが引き起こす失敗と後悔
では、建物の計画だけを先に進めて、建築後の「後付け」として外構を捉えるとどうなるでしょうか。
結論から言うと、敷地の制約によって本来実現できたはずの快適性や安全性が、著しく損なわれるリスクがあります。
家が建ってから「ここに立派な門柱を立てたい」「大きなカーポートを置きたい」と思っても、地中に太い配管が通っていて基礎が作れなかったり、窓の位置が悪くて柱が被ってしまったりすることが多々あるんです。
また、関東平野に広く分布する「関東ローム層」のような粘土質で水はけの悪い土地の場合、事前の排水計画が命になります。
家が建った後から「雨の日に庭が水浸しになる」と気づいても、敷地全体に水勾配(水を流すための傾斜)をつけたり、地中に透水管を埋める暗渠排水(あんきょはいすい)を後から施工するのは、多額の費用と手間がかかってしまいます。
雨水の適切な排水計画は住宅の維持管理にも大きく関わるため、国土交通省が公表している住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅性能表示制度)の考え方も参考になります。
外構を後回しにすることは、見えないトラブルの種を残したまま家づくりを進めるようなものかなと思います。
外構 見積もり タイミングの最適解
新築外構における最大の失敗要因、それはズバリ「計画に着手する時期の遅れ」です。
「じゃあ、いつ動き出せばいいの?」という疑問にお答えします。
ここでお伝えするタイミングを守るだけで、外構トラブルの多くを未然に防ぐことができますよ。
間取り確定前の着手がベストな理由
数多くの調査データや私の経験上、「外構 見積もり タイミング」の最適解は、建物の間取りが確定する前、あるいは遅くとも住宅の着工が始まる前後です。
時期で言うと、建物の引き渡しから起算して3〜6ヶ月前には動き出している必要があります。
なぜここまで早いタイミングが推奨されるのか、最大の理由は「建物の配置や地中の配管・桝(排水マス・汚水マス)の位置が、外構の設計に不可逆的な影響を与えるため」です。
想像してみてください。
日当たりを良くしたい一心で、建物を敷地の北側(道路側)に寄せすぎたとします。
いざ外構工事の段階になって「駐車スペースを作ろう」と思ったら、幅が足りなくて車のドアが開閉できない!なんて事態が実際に起こっています。
他にも、玄関アプローチに安全な階段やスロープを作りたいのに、ちょうどその動線上にマンホールのような「排水桝」が設置されてしまっていて、見栄えも安全性も最悪になってしまうトラブルも多発しています。
知っておきたい配管・桝の恐怖
建物の着工が進んでから「桝の位置をずらしてほしい」とハウスメーカーに頼んでも、配管のやり直しになり高額な追加費用を請求されるか、最悪の場合は構造上不可能と断られてしまいます。
これらの物理的な問題は、建物の着工同意前であれば、配置をわずか50cm移動させたり、図面上に一言「外構の階段予定地のため桝の設置を避けること」と書き込んだりするだけで解決できるケースが圧倒的に多いんです。
だからこそ、基礎工事が完了するまでに、図面を持って外構専門業者と打ち合わせをしておくことが、構造的な手戻りを防ぐ唯一の手段と言えます。
なお、複数社から提案や見積もりを集めて比較することで、配置計画や予算の問題点に早い段階で気付けるケースも少なくありません。詳しくは外構見積もり比較のポイントも参考にしてみてください。
住宅ローンに組み込む際の注意点
資金計画の観点からも、早期の着手は絶対に欠かせません。
多くの人が、外構費用を「住宅ローン」に組み込んで支払いたいと考えていると思います。
しかし、外構費用を住宅ローンに組み込むためには、金融機関の事前審査や本審査の段階で「外構の概算見積もり」や「図面」が提出されている必要があるケースがほとんどです。
引き渡しの1ヶ月前といった直前のタイミングで慌てて外構計画を始めると、すでに住宅ローンの額が確定してしまっており、ローンに組み込めないという悲劇が起きます。
そうなると、手元にある現金で支払うか、住宅ローンよりも圧倒的に高金利な「リフォームローン」などの別ローンを組むことになってしまいます。
さらに、時間がなくて焦っていると、複数業者への「相見積もり」による価格比較ができなくなり、言い値で契約してしまったり、予算不足で泣く泣くフェンスのグレードを落としたりすることになります。
入居のタイミングで外構が完成していないと、雨の日にドロドロになった靴で新居の玄関を汚してしまい、毎日のストレスが溜まることになりますよ。
外構 打ち合わせ 何回が目安なの?

外構空間の仕上がりの良さは、施工業者とどれだけ深く対話できたかに比例すると私は考えています。
「何度も打ち合わせに行くのは面倒だな」と思うかもしれませんが、ここは理想の庭づくりへの重要なステップです。
実際にどれくらいの回数と期間が必要なのか、リアルな目安をお伝えしますね。
初回ヒアリングから契約までの期間
「外構 打ち合わせ 何回」が一般的な目安になるかという点についてですが、多くの施工実績を見ると、初回ヒアリングから契約に至るまで、平均して4〜5回程度の打ち合わせが行われます。
このプロセスには、通常1〜2ヶ月の期間を充てるのが一般的です。
では、各回の打ち合わせでどのようなことを進めていくのか、大まかな流れを見てみましょう。
| 打ち合わせ回数 | 主な内容と目的 |
|---|---|
| 第1回 | 敷地状況の確認、ライフスタイルのヒアリング、全体予算のすり合わせ。建物の配置図や立面図を持参し、要望を伝えます。 |
| 第2回 | ファーストプラン(図面や3Dパース)と概算見積書の提示。生活動線やデザインの方向性が合っているかを確認します。 |
| 第3回〜第4回 | 予算と理想のギャップを埋めるための修正作業。素材の変更(V.E.提案)や、いるもの・いらないものの取捨選択を行います。 |
| 第5回 | 最終的な部材の色決め、細かい仕様の確定。納得のいくプランと金額になれば、ここで工事請負契約となります。 |
こだわりが強い方や、土地に大きな高低差があって土留め(擁壁)が必要な複雑な設計の場合は、打ち合わせが10回以上に及ぶことも珍しくありません。
契約後も、部材のメーカー発注や職人さんの手配で2〜4週間、実際の施工に2〜6週間かかります。
春や秋の引っ越しシーズン(繁忙期)には、職人不足で着工まで1ヶ月以上待たされるケースもあるので、余裕を持ったスケジュールが必須ですよ。
ハウスメーカーと専門業者の違い
外構工事をどこに依頼するかは、大きく二つの選択肢に分かれます。
一つは、家を建ててもらう「ハウスメーカー(の提携業者)」にお願いする方法。
もう一つは、自分で探してきた独立した「外構専門業者」に直接契約で依頼する方法です。
それぞれに明確なメリットとデメリットがあるので、あなたに合った方を選んでくださいね。
ハウスメーカーに依頼するメリット・デメリット
最大のメリットは、何と言っても「窓口が一本化されることによる圧倒的なラクさ」です。
家の打ち合わせのついでに外構の話もできるので、時間と手間が省けます。
また、外構費用を住宅ローンに組み込む手続きもハウスメーカーが主導してくれますし、建物の引き渡しと同時に外構も完成しているため、入居その日から快適な生活が送れます。
家と庭のアフターフォローが一体化しているのも安心ですよね。
しかし、致命的なデメリットが「費用が著しく割高になる」ということです。
ハウスメーカーは自社で庭づくりをするわけではなく、下請けの外構専門業者に丸投げします。
その際、紹介料として一般的に10%〜20%(高額な場合は最大40%とも言われます)の中間マージンが上乗せされるため、同じ工事内容でも見積もりが跳ね上がります。
実際に、ハウスメーカー経由の外構が高くなりやすい理由については、ハウスメーカーの外構はなぜ高いのかの記事でも詳しく解説しています。
また、自社の標準仕様のカタログから選ばされることが多く、デザインの自由度が低くなりがちです。
外構専門業者に依頼するメリット・デメリット
一方、外構専門業者に直接依頼する最大のメリットは、中間マージンが排除されることによる「極めて高いコストパフォーマンス」です。
ハウスメーカーと同じ予算でも、よりワンランク上の高級なタイルを使えたり、お庭にウッドデッキを追加できたりと、夢が広がります。
さらに、専門業者ならではの豊富な実績から、土地の特性を活かした水はけ対策や、夜の庭を彩るライティングなど、自由で専門性の高い提案が期待できます。
デメリットとしては、優良な業者を自ら探し出し、相見積もりを取る手間がかかることです。
業者選びに失敗しないためには、施工実績だけでなく提案力や対応力も比較することが重要です。詳しくは外構業者の選び方も参考にしてください。
また、建物側の窓口(ハウスメーカー)と外構側の窓口が分かれるため、「いつから外構工事に入れますか?」といった工程間のスケジュール調整を、施主であるあなた自身が間に入って行う必要が出てきます。
◆にわ好きのワンポイントアドバイス
手軽さを取るか、コストパフォーマンスと自由度を取るかの選択になりますね。私の個人的なおすすめは、少し手間はかかっても「外構専門業者」を探して直接依頼することです。浮いた数十万円〜百万円の予算があれば、家族で楽しめるバーベキュースペースを作ったり、高品質なカーポートを設置したりと、生活の質が劇的に上がりますよ。
新築外構の費用相場と予算の考え方
いよいよ、皆さんが一番気になる「お金」の話です。
「外構費用は建物本体価格の10%が目安」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実はこれ、必ずしも正確ではありません。
敷地の広さ、高低差、そしてあなたがどんなスタイルを望むかによって、費用はまるで変わってきます。
予算相場とスタイル別の費用配分
全国的な実勢価格のデータを分析すると、新築外構の平均的な予算帯は100万円〜300万円の範囲に収まることが多く、中心価格帯は約200万円前後と言われています。
この費用を決定づける一番の要因は、敷地と道路の境界をどのように仕切るかという「外構スタイル」です。
大きく分けて3つのスタイルがあり、それぞれで費用相場が明確に異なります。
1. オープン外構(目安:50万円〜150万円)
道路との境界に塀や門扉を設けず、駐車場とアプローチのみを最低限整備する開放的なスタイルです。
ブロック積みなどの構造物が少ないため、工期も短く(約1〜2週間)、初期費用を最も低く抑えることができます。
ただし、防犯面やプライバシーの面では少し不安が残るかもしれません。
オープン外構のメリット・デメリットについては、オープン外構で後悔しないためのポイントも参考になります。
2. セミクローズ外構(目安:150万円〜300万円)
リビングの窓の前や隣地との境界など「隠したい必要な箇所」にのみ目隠しフェンスや門柱を設置するスタイルです。
プライバシーの確保と開放感のバランスが非常に良く、日本の住宅事情において最も採用率が高い人気のスタイルです。
予算200万円〜250万円ほどあれば、駐車場2台分のコンクリート、おしゃれなアプローチ、機能門柱、一部の目隠しフェンス、植栽までを含めた「充実したセミクローズ外構」が十分に実現可能ですよ。
3. クローズ外構(目安:250万円〜500万円以上)
敷地の周囲を高いブロック塀やフェンス、立派な門扉、シャッターゲートなどで完全に囲い込む重厚なスタイルです。
防犯性やプライバシー保護の観点では最強ですが、構造物の物量が膨大になり、基礎工事も大掛かりになるため、費用は際限なく高額になります。
見積書にある「諸経費」って何?
見積もりを見ると必ず入っている「諸経費(現場管理費・一般管理費)」。不透明に感じて削りたくなりますが、これは現場監督の人件費、車両のガソリン代、労働災害保険など、工事を安全に進めるための必須コストです。相場は工事総額の5%〜15%程度。ここが安すぎる業者は、安全管理に手を抜いている可能性もあるので要注意です。
新築 外構 フェンス 費用の最適化
「新築 外構 フェンス 費用」は、家族のプライバシーを守るための非常に重要な投資項目です。
フェンス選びで絶対に失敗してはいけないのが「高さ」の選定です。
通行人や隣の家からの視線を効果的に遮断するためには、地面からの高さが「180cm〜200cm」必要だと言われています。
これは人間の視線の高さから逆算されています。
身長170cmの人の目線は約153cm〜160cmなので、180cmのフェンスがあれば、物理的に視線をほぼ完全にカットできるわけです。
ただし、注意点があります。
最近の家は基礎が高く作られていることが多く、リビングの床が地面よりも数十センチ高くなっています。
そのため、室内でソファにくつろぐ家族の目線と、外を歩く人の目線が意外と合ってしまうんです。
状況によっては、200cm以上の高さが必要になることもあります。
一方で、防犯の観点からは、壁のように完全に視線を遮りすぎると、敷地内に侵入した不審者が外から見えなくなる「死角」を作ってしまいます。
風と光を通す、少し隙間のあるルーバータイプなどを選ぶのが賢い選択ですね。
家 外構 フェンス 費用と素材選び
「家 外構 フェンス 費用」の総額は、どの素材を選ぶか、そして何メートル施工するかで劇的に変わります。
一般的に、10mの施工で15万円〜40万円、20mの施工で30万円〜80万円が目安になります。
短い距離(5m程度)だと、職人さんの人件費などの固定費が割高になりますが、20m以上連続して施工すると1mあたりの単価が下がってお得になるスケールメリットが働きます。
主なフェンス素材の特徴と、1mあたりの費用相場(材料費+工事費)をまとめました。
- スチールメッシュ(5,000円〜12,000円/m): 最も安価。網目なので目隠し効果はゼロですが、隣地境界など見栄えを気にしない場所に多用されます。
- アルミ形材(10,000円〜60,000円/m): 普及率ナンバーワン。軽量でサビに強く、デザインも豊富です。
- 樹脂・人工木(15,000円〜50,000円/m): 天然木のような温かみがありながら腐りません。リビング前など、しっかり目隠ししたい場所に最適です。
- 天然木(20,000円〜40,000円/m): 本物の質感は最高ですが、毎年の防腐処理や再塗装など、メンテナンスの手間とコストが永遠にかかります。
費用を賢く最適化する私からの提案は「素材のハイブリッド化(適材適所)」です。
道路からよく見える正面の目立つ部分には、高価でおしゃれな人工木の目隠しフェンス(高さ180cm)を採用する。
そして、人目につかない家の裏手や隣との境界には、一番安価なスチールメッシュフェンス(高さ80cm〜120cm)を採用する。
見栄を張る場所とコストを削る場所を明確に分けることで、満足度を下げずに総額をグッと抑えることができますよ。
リアルな失敗談から学ぶ外構計画
最後に、多くの人が陥りがちな「外構の失敗事例」と、それを回避するための予防策をお伝えします。
先人たちの失敗を知ることで、あなたの家づくりは必ず成功に近づきます。
駐車スペースや駐輪場の寸法と動線
外構の中で最も大きな面積と予算を占めるのが「駐車スペース」ですが、ここでの失敗が本当に多いんです。
1. 駐車スペースの寸法不足
設計図の上では車が枠内に収まっていても、実際に生活を始めると「ドアが全開にできなくて子供をチャイルドシートに乗せられない」「車の横を通って自転車を奥に運べない」という後悔が後を絶ちません。
車1台分の基本寸法(幅2.5m×奥行5m)を確保するのは当然として、そこに両側を人が通るためのゆとり(+60cm〜80cm)を確保した設計が絶対に必要です。
将来、大きなミニバンやSUVに乗り換える可能性も視野に入れておきましょう。
また、駐車場の「コンクリート」が高いからといって全面を砂利にすると、毎日の車の出し入れで砂利が飛び散り、タイヤの跡が深くえぐれて後悔することになります。
タイヤが乗る部分だけをコンクリート(相場:1㎡あたり約8,000円〜15,000円)にし、間を砂利やタマリュウで埋めるデザインにすれば、コストを抑えつつ使い勝手も守れます。
なお、コンクリート費用を抑える方法については、外構コンクリートを安く仕上げる工夫も参考になります。
コンクリート工事が高い理由
コンクリートはただセメントを流すだけではありません。重機で土を削る「鋤取り」、発生した土を捨てる「残土処分(これが意外と高額)」、石を敷いて固める「砕石敷き込み」、ひび割れを防ぐ「鉄筋メッシュ設置」など、見えない地中の工程に多くの手間とコストがかかっているんです。
2. カーポートの配置と近隣トラブル
カーポートの屋根の向きやサイズを適当に決めると、大雨の日や雪が降った際に、隣の敷地へ水や雪がドサッと流れ込み、隣家の外壁や車を汚してしまうという深刻なトラブルに発展します。
民法上のルール(隣の境界線から50cm以上離す)を守り、雨樋の排水経路を自分の敷地内で完結させる配慮が不可欠です。
3. 駐輪場(サイクルポート)の計画漏れ
「車の駐車場」ばかりに気を取られ、入居後に必要になる子供の自転車やバイクの置き場をすっかり忘れているケースが非常に多いです。
アプローチの邪魔にならず、雨風をしのげて、かつ防犯性の高い専用スペースを、初期段階でしっかりと図面に落とし込んでおきましょう。
4. 敷地の高低差という隠れたモンスター
外構費用の見積もりで、施主が一番ショックを受けるのが「敷地の高低差」による追加費用です。
道路と敷地に段差がある場合、土が崩れないようにするための「土留め」や「擁壁(ようへき)」を作らなければいけません。
特に「高さ2メートル」を超える擁壁は、法律で厳密な構造計算が義務付けられ、分厚い鉄筋コンクリートの壁を作るために数百万円の費用が飛んでいくこともあります。
これを回避するために、段差を垂直の壁にするのではなく、斜面のまま残して芝生などを植える「法面(のりめん)設計」を採用できれば、大幅なコストダウンに繋がる可能性があります。
法面を活かした外構については、おしゃれな法面・傾斜地外構の事例も参考になるでしょう。
5. 意外と使える自治体の補助金
お住まいの自治体によっては、緑化を推進するための景観条例や補助金制度があります。
例えば「道路境界線に生け垣を作れば、1mあたり最大1万円の助成金が出る」といった制度を用意している市町村は少なくありません。
こうした制度は自治体ごとに内容が異なるため、まずは国土交通省の緑化推進に関する情報を確認したうえで、お住まいの自治体の制度を調べてみると良いでしょう。
設計段階から地元の外構業者に相談し、こういった制度を賢く活用して予算を最適化してくださいね。
新築外構に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 外構費用の支払いのタイミングはいつですか?
A. 業者によって異なりますが、一般的には「契約時に着手金(30%〜50%)」「完成引き渡し時に残金」というように分割して支払うケースが多いです。全額前払いを要求してくる業者は資金繰りが悪化しているリスクがあるため、避けた方が無難です。住宅ローンに組み込む場合は、銀行からの融資実行日と業者の支払い期日が合っているか、必ず事前に確認してください。
Q2. ハウスメーカーに「外構もウチでやらないと保証から外れる」と言われました。本当ですか?
A. これはよくある営業トークです。確かに、外構業者が建物の基礎を傷つけてしまった場合などはハウスメーカーの保証対象外になりますが、一般的な庭や駐車場の工事をしただけで、建物全体の保証がすべて無効になることはありません。どこまでが保証対象外になるのか、契約書や約款をしっかり確認し、納得できない場合は強気に交渉するか、専門業者に直接依頼する意思を伝えましょう。
Q3. 駐車場のコンクリート工事を安くする方法はありますか?
A. 全面をコンクリートにするのではなく、車のタイヤが通る部分(轍)だけをコンクリートにし、間を安価な砂利や芝生、タマリュウなどのグランドカバーで埋める「スリットデザイン」にすることで、コンクリートの面積を減らして費用を抑えることができます。ただし、スリット部分の雑草取りなどの手入れは必要になります。
Q4. 予算がないのでDIYで少しずつ外構を作っていっても良いですか?
A. もちろん可能です。DIY愛好家の私としても、自分で庭を作るのは最高の楽しみの一つだと思っています。ただし「プロに任せるべき部分」と「DIYでできる部分」の境界線を間違えないでください。駐車場の土間コンクリートや、倒壊の危険がある高いブロック塀の基礎工事は、素人が手を出すと取り返しのつかない失敗に繋がります。重機が必要な土木工事はプロに任せ、天然芝の張り付けや、低い防草シート+砂利敷きなどはDIYで節約するのが賢い進め方です。
まとめ:新築外構は建物の計画と同時にスタートしよう
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
新築外構を成功させるための秘訣は、とにかく「早めに動くこと」に尽きます。
建物の間取りが決まる前に外構のイメージを持ち、ハウスメーカーの提携業者だけでなく、独立した外構専門業者からも見積もりを取って比較検討することが、適正価格で理想のお庭を手に入れる一番の近道です。
フェンスの高さや駐車場の動線など、毎日の生活に直結する部分は、何度もシミュレーションして後悔のない選択をしてくださいね。
この記事でお伝えした費用や相場はあくまでも一般的な目安です。
実際の費用は、お住まいの地域の地盤の状況や選ぶ素材によって大きく変動します。
正確な見積もりや、法律に関わる土留め・擁壁の計画については、必ず地元の信頼できる外構専門業者にご相談いただき、最終的なご判断をお願いいたします。
あなたの家づくり、そして庭づくりが、ご家族の笑顔あふれる素晴らしいものになることを心から応援しています!

