
こんにちは。庭づくり・外構リフォーム完全ガイド、運営者の「にわ好き」です。
家を建てた後やリフォームのタイミングで、外構の植栽を自分でやってみたいと考える方はとても多いですよね。業者に頼むよりも費用を抑えたいけれど、初心者の自分にできるのか、あるいはどんな木を選べばいいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。実はおしゃれな庭を作るためには、プロも実践しているちょっとした配置のコツや、枯らさないための土作りの手順があります。これさえ押さえておけば、DIYでも素敵な空間を作ることは十分に可能です。
- 初心者でもおしゃれに見える植栽の配置ルールとデザインの基礎
- 人気のシンボルツリーや低木の選び方とそれぞれの特徴
- 業者に依頼する場合とDIYで行う場合の具体的な費用の違い
- 植え付けからその後の管理まで失敗しないための具体的な手順
外構の植栽を自分で行う計画とデザイン
「とりあえず苗を買ってきて植えよう」と見切り発車するのは、実は失敗のもとなんです。私がいつも思うのは、植栽のDIYは計画段階で8割が決まるということ。まずは、どこの場所にどのような役割を持たせるか、そしてどのように配置すればプロっぽく見えるのか、基本的な戦略を練ることから始めましょう。
外構の植栽をおしゃれにする配置のコツ
素人の植栽がなんとなく単調に見えてしまう最大の原因は、「一直線に並べてしまうこと」と「高さが全部同じになってしまうこと」にあります。ここを解消するだけで、グッと垢抜けた印象になりますよ。
プロがよく使うテクニックに「不等辺三角形の法則」というものがあります。これは、高木、中木、低木を配置するときに、それらを上から見た線が「不等辺三角形(辺の長さがバラバラな三角形)」になるように配置する手法です。一直線に並べるのではなく、少し前後にずらすことで奥行きが生まれ、自然なリズムができるんです。
立体感を出す「レイヤリング」も意識しよう
- 上層(キャノピー): シンボルツリーで骨格を作る
- 中層(シュラブ): 低木でボリューム感を出す
- 下層(グランドカバー): 地被植物で土を隠し、全体をまとめる
この3つの階層を組み合わせることで、足元のスカスカ感をなくし、洗練された空間を演出できます。さらに、夜間のライティングや割栗石(自然石)を足元に添えるだけで、お店のような雰囲気に近づけますよ。
外構の植栽におすすめのシンボルツリー

家の顔となるシンボルツリー選びは、見た目の好みだけでなく「育てやすさ」や「環境への適応力」も重要です。ここでは、初心者の方でも扱いやすく、かつ人気のある樹種をいくつかピックアップしてご紹介します。
常緑樹:一年中緑を楽しみたい方へ
冬でも葉が落ちないので、目隠しとしての機能も果たしてくれます。
- シマトネリコ: 艶のある小さな葉が涼しげでモダンな印象。成長が早くて丈夫なので初心者向きですが、大きくなりすぎるので定期的な剪定が必要です。
- オリーブ: シルバーリーフがおしゃれで、洋風やドライガーデンによく合います。乾燥に強いですが、根が浅いので強風で倒れないよう支柱が必須です。
- ソヨゴ: 波打つ葉と赤い実が特徴。成長がゆっくりなので手入れが非常に楽です。和洋どちらにも合わせやすいですが、成長が遅い分、購入時の価格は少し高めになる傾向があります。
落葉樹:季節感を感じたい方へ
夏は木陰を作り、冬は葉を落として日差しを取り込んでくれます。
- アオダモ: 幹の肌が美しく、雑木風の自然な庭に最適です。成長が穏やかなので、剪定の手間があまりかかりません。
- ジューンベリー: 春の花、初夏の実、秋の紅葉と3度楽しめるお得な木です。実はジャムにもできますが、落ちると地面が汚れるので植える場所には注意が必要です。
外構の植栽を自分でする費用の目安
やはり気になるのはお金の話ですよね。DIYの最大のメリットは人件費をカットできることですが、実際にプロに頼む場合とどれくらい差が出るのか、ざっくりとした目安を見てみましょう。
| 項目 | DIYの概算費用(材料費のみ) | プロ依頼の概算費用(材工共) | 備考 |
|---|---|---|---|
| シンボルツリー植栽(2m程度) | 1.5万〜3.5万円 | 5万〜12万円 | プロは運搬費、技術料、枯れ保証などが含まれます。 |
| 砂利敷き(10㎡) | 0.5万〜1.5万円 | 4万〜6万円 | プロは転圧機を使うため仕上がりが平らできれいです。 |
| 芝生張り(10㎡) | 1万〜2万円 | 5万〜8万円 | 整地(地面を平らにする作業)の技術差が出やすい部分です。 |
このように、DIYならプロに依頼する場合の数分の一の費用で済むことが多いです。ただし、2mを超えるような大きな木は運搬だけでも大変ですし、万が一枯れてしまった場合の保証はありません。そのリスクも考慮して判断する必要があります。
外構のアプローチに適した低木の選び方

玄関までのアプローチや門周りは、毎日通る場所であり、来客を最初に出迎える重要なスペースです。ここでは、背が高くなりすぎず、かつ手入れが楽な「ローメンテナンス」な低木を選ぶのが正解です。
おすすめなのは「マホニア・コンフューサ」です。細長い葉がスタイリッシュで、和風モダンからアジアンテイストまで幅広く馴染みます。日陰にも強いので、建物の北側のアプローチでも元気に育ってくれますよ。また、トゲが少ないので通行の邪魔になりにくいのもポイントです。
香りを楽しみたいなら「ジンチョウゲ」や「ローズマリー」も良いですね。特にローズマリーは乾燥に強く強健で、料理にも使えるので一石二鳥です。ただし、成長が早いので、通る時に邪魔にならないよう適度にカットしてあげてください。
初心者でも外構の植栽を安く抑える方法
予算を抑えつつ、見栄えの良い庭を作るにはいくつか裏技的なポイントがあります。
まず一つ目は、「小さな苗から育てる」こと。完成された大きな木は値段が高いですが、少し小さめの苗木なら安価に入手できます。植物の成長を見守るのもガーデニングの醍醐味ですし、愛着も湧きますよ。特にシマトネリコのような成長の早い木なら、すぐに大きくなります。
二つ目は、「グランドカバー(地被植物)を活用する」こと。土の面積を砂利やコンクリートですべて埋めるとコストがかかりますが、一部を「タマリュウ」や「クラピア」、「ディコンドラ」などの植物で覆うことで、材料費を抑えつつ緑の面積を増やせます。これらは雑草対策にもなるので、メンテナンスの手間も減らせておすすめです。
種から育てるのもアリ!
ディコンドラなどは種から育てると非常に安価に済みます。時間はかかりますが、広範囲を緑化したい場合にはコストパフォーマンスが抜群です。
外構の植栽を自分で施工する手順と管理
良い木を選んでも、植え方を間違えるとすぐに枯れてしまうことがあります。ここでは、プロも実践している「植物が元気に育つための植え付けルール」と、その後の管理について詳しく解説していきます。ここが踏ん張りどころですよ!
失敗しない外構植栽のやり方と土作り

植栽の失敗で一番多いのが「土壌不良」と「深植え」です。住宅の庭土は、造成工事で締め固められていて水はけが悪いことが多いんです。
まずは土作りから。掘った土に対して、腐葉土やバーク堆肥を2〜3割程度混ぜ込んでください。これにより土に隙間ができ、水はけと通気性が良くなります。もし粘土質で水が全然引かないような場所なら、「竹筒法(バンブーパイプメソッド)」という裏技があります。植え穴の底に節を抜いた竹やパイプを縦に埋め込み、水を下の層へ逃がす道を作ってあげる方法です。これだけで根腐れのリスクがぐっと減ります。
「深植え」は絶対にNG!
苗を植えるとき、幹の根元(根首)まで土に埋めてしまうと、木が呼吸できずに弱ってしまいます。根鉢(根の塊)の上面が、地面より少し高くなるくらいの「高植え」にするのが安全です。
植え付け時の水やりも重要です。土を戻しながら水を注ぎ、棒で突いて泥状にして根の隙間に流し込む「水極め(みずぎめ)」という方法を行いましょう。足で踏み固めると土が硬くなりすぎるので、水の力で土を落ち着かせるのがプロのやり方です。
外構の植栽が枯れるのを防ぐ水やり

「水やり三年」と言われるほど、水やりは奥が深いです。でも、基本さえ押さえれば大丈夫。
一番の原則は、「土の表面が乾いて白っぽくなったら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりとあげる」ことです。ちょろちょろと少しずつあげるのは逆効果。たっぷりの水を与えることで、土の中の古い空気を押し出し、新鮮な酸素を含んだ空気と入れ替える「換気」の役割もあるんです。
特に注意したいのが夏場です。真昼に水をやると、ホースの中や土の中で水がお湯のようになってしまい、根を傷めてしまいます。夏場の水やりは、必ず早朝か夕方の涼しい時間帯に行いましょう。逆に冬場は休眠期なので、水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから数日待ってあげる程度で十分です。
外構の植栽で手間を減らすメンテナンス
「庭木は手入れが大変そう…」と敬遠されがちですが、剪定のタイミングと樹種選びを間違えなければ、そこまで負担にはなりません。
多くの花木は、花が終わった直後に来年の花芽を作り始めます。ですから、「花が咲き終わったらすぐに剪定する」というのが鉄則です。これを守れば、「切ったら来年花が咲かなかった」という失敗を防げます。
究極に手間を減らしたいなら、「新枝咲きのアジサイ(アナベルなど)」がおすすめです。これらは春に伸びた新しい枝に花をつけるので、冬の間に地際でバッサリ切ってしまっても翌年ちゃんと咲いてくれます。細かいことを考えずにザクザク切れるので、初心者の方には特におすすめですよ。
外構の植栽をDIYするリスクと限界

ここまでDIYをおすすめしてきましたが、やはり「自分でやるべきではない境界線」もあります。無理をして怪我をしたり、後で高額な修正費用がかかったりしては本末転倒ですからね。
- 3mを超える高木の植栽: 重すぎて人力での運搬や植え付けが危険です。倒木のリスクもあるのでプロに任せましょう。
- ブロック塀やコンクリート打設: 安全性に関わる構造物や、水勾配の計算が必要な土間コンクリートは、失敗した時の撤去費用が莫大になります。
- 大規模な抜根: 太い木の根を掘り起こすのは、想像を絶する重労働です。重機が必要なレベルなら無理せず業者を頼りましょう。
「ここまでは自分でやって、ここからはプロに頼む」という「施主支給」や「部分発注」というスタイルも賢い選択肢の一つです。
外構の植栽を自分で楽しむためのまとめ
外構の植栽を自分で行うことは、コスト削減だけでなく、家への愛着を深める素晴らしい体験になります。最後に、成功のためのポイントを振り返っておきましょう。
- 植栽は「不等辺三角形」と「3層レイヤリング」でおしゃれに配置する。
- シンボルツリーは環境(日向・日陰)と管理の手間を考えて選ぶ。
- 土作りには腐葉土を混ぜ、水はけを確保する「水極め」で植える。
- 水やりは「乾いたらたっぷり」。夏は涼しい時間帯に行う。
- 危険な作業や専門技術が必要な部分は、無理せずプロを頼る。
最初は小さなスペースから始めて、徐々に緑を増やしていくのも楽しいですよ。ぜひ、ご自身のペースで理想の庭づくりに挑戦してみてくださいね。緑のある暮らしは、きっと毎日の生活を豊かにしてくれるはずです。