外構・エクステリア

ナチュラル外構の作り方|北欧・南欧・レンガの雰囲気づくり

ナチュラル外構の作り方|北欧・南欧・レンガの雰囲気づくり

こんにちは、庭づくり・外構リフォーム完全ガイド運営者の「にわ好き」です。

マイホームの計画を進める中で、「やっぱり温かみのある洋風のお庭にしたいな」と思い描いているあなた。

ネットやSNSで素敵な写真を見ては夢を膨らませているかもしれませんね。

でも、いざ打ち合わせが始まると、「ナチュラルと北欧風って何が違うの?」「プロバンス風にするにはどうしたらいい?」「おしゃれなレンガを使いたいけど、手入れが大変そう…」と、次々と疑問や不安が湧いてきませんか?

実は、洋風の外構と一口に言っても、選ぶ素材や色の組み合わせによって、完成する空間の雰囲気は全く別物になります。

そして何より怖いのが、「あれも好き、これも好き」と色々な要素を詰め込みすぎて、最終的になんだかまとまりのないお庭になってしまうことです。

この記事では、私がこれまで数多くの現場を見てきた経験と、建材の特性からメンテナンスの裏側まで徹底的に調べ上げた知識をもとに、あなたにぴったりの「洋風外構」を作るための具体的なステップをすべて公開します。

この記事を読むことで、以下のポイントについてしっかりと理解を深められますよ。

  • ナチュラル・北欧風・南欧風の各スタイルの決定的な違いと具体的な作り方
  • 本物のアンティークレンガが持つ魅力と、選ぶ際に絶対に知っておくべき注意点
  • プロの業者とDIYで施工した時の、見えない「基礎」と費用の明確な差
  • 完成後の美しさを長く保つための、厄介な白華現象の安全な落とし方と予防策

外構洋風デザインの魅力と構成の基本

洋風の外構デザインは、工業製品の冷たさをなくし、自然素材の温かみを活かして「経年美化」を楽しめるのが最大の魅力です。ここでは、失敗しないための基本的な考え方をお伝えしますね。

失敗を防ぐテイスト統一の重要性

失敗を防ぐテイスト統一の重要性

「外構を洋風にしたい!」と思った時、あなたが真っ先に思い浮かべるのはどんな景色でしょうか。

緑あふれる柔らかな小道かもれませんし、真っ白な壁にテラコッタの屋根が映える地中海のような空間かもしれません。

現代の住宅事情では、「洋風」という言葉は一つではなく、住む人の好みによって細かく分類されています。

代表的なものだけでも、「外構 ナチュラル」「外構 北欧風」「外構 南欧風(プロバンス風)」といったように、それぞれ全く違うデザインのルールがあるんです。

ここで一番お伝えしたい結論があります。

それは、ナチュラル外構は素材感が魅力ですが、色や素材を増やしすぎるとまとまりにくくなるため、家の外観に合うテイストを決め、フェンス・床材・植栽を同じ方向性で選ぶべきだということです。

カタログを見ていると、「このアイアンの門扉かっこいい!」「このアンティークレンガも使いたい!」「あ、このスタイリッシュなカーポートもいいな」と、ついつい欲張ってしまいたくなりますよね。

でも、それらを全部一つの庭に詰め込むとどうなるか。

お互いのデザインが喧嘩をしてしまい、「結局何がしたかったのか分からない庭」になってしまうんです。

テイストを統一するための3つのステップ

1. 住宅の外観(色、素材、屋根の形)を客観的に見る

2. その外観に一番似合う洋風のスタイルを「一つだけ」決める

3. 決めたスタイルのルールに沿って、素材の色温度や直線の有無をコントロールする

例えば、外構全体の色温度(温かい色か、冷たい色か)を揃えるだけでも、空間に驚くほどのまとまりが出ます。

また、直線的なデザインにするのか、それとも緩やかな曲線を描くのか、この「線の引き方」一つで、モダンに見えたりナチュラルに見えたりします。

植栽選びも同じです。和風の家に合う木と、洋風の家に合う木は全く違います。

まずは深呼吸して、「我が家のテーマ」をバシッと一つ決めることから始めましょう。

デザインの方向性で迷ったら、おしゃれな外構デザイン実例|失敗しないための考え方と費用感の記事も参考に、自分たちの好みを整理してみてくださいね。住宅と外構の色・素材・デザインを調和させる考え方も整理しやすくなります。

スタイルで変わるおしゃれな空間づくり

スタイルで変わるおしゃれな空間づくり

方向性が決まったら、次はそれぞれのスタイルの具体的な作り方を見ていきましょう。ナチュラル、北欧風、南欧風、それぞれの個性を引き出すポイントを解説します。

自然と調和する外構ナチュラルの作り方

「外構 ナチュラル」は、周囲の自然環境や草花と優しく溶け込むような、飾らない美しさがテーマです。

このスタイルを成功させる最大のコツは、意図的に「直線」を排除し、過度な装飾を控えることです。

アプローチの道筋や花壇の縁取りを、まっすぐな直線ではなく、緩やかな曲線(アール)で描くことで、歩く人に安心感と温かみを与えてくれます。

そして、もう一つ重要なのが「土の露出をどうコントロールするか」という点です。

植物をたくさん植えるナチュラル外構ですが、土がむき出しのままだと、雨の日の泥はねで壁が汚れたり、すぐに雑草だらけになってしまったりします。

そこでおすすめなのが、グランドカバーとしてウッドチップや瓦チップを敷き詰める手法です。ウッドチップの費用やデメリット、メンテナンスについては、外構にウッドチップを敷く費用とデメリット!後悔しない施工法も参考になります。

◆にわ好きのワンポイントアドバイス

土の表面をチップで覆うだけで、自然な質感をキープしながら、空間全体に連続性が生まれます。防草シートと併用すれば、雑草のお手入れも劇的に楽になりますよ。ただし、家の基礎(コンクリート部分)に直接ウッドチップが触れると、シロアリなどの害虫の温床になるリスクがあるので、建物際だけは砂利にするなどの工夫が必要です。

ナチュラル外構では、ピカピカのアルミフェンスよりも、木目調のフェンスや、植栽そのものを生垣として使うほうがしっくりきますね。

コンクリートを打つ場合でも、目地にタマリュウなどの植物を植え込むことで、無機質な印象を和らげることができます。このあたりの工夫については、外構コンクリートのデザインを安い費用でおしゃれにする方法でも詳しく解説しています。

木材が映える外構北欧風のデザイン構成

「外構 北欧風」は、ナチュラルの温かみは残しつつも、より機能的でシャープな美しさを追求したスタイルです。

北欧の厳しい冬を快適に過ごすための知恵が詰まっていて、無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインが特徴ですね。

カラーコーディネートの基本は、アースカラー、グレー、ホワイトといった彩度を抑えた色調です。

これらをベースにすることで、ポイントとして配置する「木材の温もり」がより一層引き立つんです。

シンボルツリー選びも重要です。日本の和モダンでよく使われるソヨゴやシラカシではなく、北欧風ならドイツトウヒなどの針葉樹を選ぶと、一気に本場の空気感が出ますよ。

そして、北欧風デザインの主役とも言えるのが「ウッドデッキ」です。

家族で食事を楽しんだり、日向ぼっこをしたりする大切な場所ですが、ここで絶対に知っておいてほしいのが素材選びによる寿命とメンテナンスの違いです。

素材の種類 特徴と初期費用 耐久性とメンテナンス
ソフトウッド
(スギなど)
柔らかく加工しやすい。初期費用は最も安い。 1〜3年ごとの防腐塗装が必須。放置すると腐る。
ハードウッド
(ウリン材など)
極めて密度が高く硬い。初期費用は高額。 事実上メンテナンスフリーで15〜30年の超寿命。
人工木
(樹脂+木粉)
腐朽リスクがない。初期費用はハードウッドと同等。 塗装不要で10〜20年持つ。現代の標準的な選択肢。

初期費用を抑えようとしてソフトウッドを選ぶと、毎年のようにペンキ塗りに追われることになります。

実用性を重視する現代の北欧風外構では、腐る心配のない人工木を選ぶのが一番の定番になっていますね。なお、人工木デッキの実際のお手入れ方法や注意点については、(出典:LIXIL「人工木デッキ 取扱説明書・お手入れ」)も確認しておくと安心です。

ただ、夏場の直射日光で人工木が熱くなりすぎるのを防ぐため、照り返しを抑えるような周りの舗装材と組み合わせる設計の配慮も忘れないでくださいね。

外構南欧風・外構プロバンス風の色彩

フランス南部や地中海沿岸のリゾートを思わせる「外構 南欧風」や「外構 プロバンス風」。

このスタイルの命は、なんといっても太陽の光をたっぷり浴びたような明るく開放的な色彩計画です。

イギリスの重厚なレンガや石積みの庭(イングリッシュガーデン)とは対照的に、プロバンス風はとても陽気で素朴な雰囲気が魅力ですね。

外構の顔となる門柱には、必ずと言っていいほど左官仕上げの塗り壁が採用されます。

ツルツルに仕上げるのではなく、あえてコテの跡(ウェーブ)を残すのがポイントです。これによって、壁に落ちる太陽の光と影のコントラストが生まれ、朝、昼、夕方と時間帯によって表情を変える立体的な空間になるんです。

そして、その塗り壁の上にちょこんと乗せる笠木(屋根のような部分)には、赤茶色の素焼きであるテラコッタ瓦を使います。

足元の素材選びのコツ

アプローチやテラスの足元には、テラコッタタイルや乱形の自然石、輸入レンガを敷き詰めます。ここで絶対にやってはいけないのが、「色味を綺麗に揃えすぎること」です。あえて色の濃淡にバラつきを持たせ、ランダムに配置することで、何世代にもわたって増改築を繰り返してきたような、本場プロバンスの自然なヴィンテージ感が表現できます。

植栽も南欧らしさを引き立てる重要なアイテムです。

乾燥した気候を連想させる常緑樹のオリーブやシマトネリコをメインに据え、足元にはラベンダーやローズマリーなどの香りの良いハーブ類を植えましょう。

さらにプロのテクニックとして、キョウチクトウ(白花など)の枝葉を適度に透かして植えることで、野暮ったさが消え、上品でモダンなリゾート感を演出できますよ。

アプローチ周りの素材配置については、南道路の外構レイアウトで失敗しない!おしゃれで快適な庭づくりの記事でも実例を交えて解説しています。

外構レンガを使った外構ヴィンテージ

外構レンガを使った外構ヴィンテージ

洋風デザインに欠かせない最強のアイテム、それが「レンガ」です。ここでは、ただのレンガではなく、空間に歴史的な奥行きを与えるヴィンテージレンガの魅力と、施工における重要なポイントを深掘りします。

外構ヴィンテージレンガの魅力と選び方

新品のピカピカな建材にはない、長い年月を経たからこそ滲み出る味わい。

それを新築の庭でいきなり実現してくれるのが、ヨーロッパから直輸入されるアンティークレンガ(ヴィンテージレンガ)です。

実際に海外の古い教会や工場などの歴史的建造物を解体した際に出たレンガや、昔ながらの伝統的な製法で焼かれたレンガを使います。

代表的なものを2つ紹介しますね。

一つ目はオランダレンガです。

日本にレンガが伝わった初期に「レンガといえば赤色」というイメージを定着させた張本人とも言える素材です。硬くて丈夫なのに、土の素朴な温かみがあり、ナチュラルテイストの庭の主役として大活躍します。

二つ目はベルギーレンガです。

こちらはオランダレンガに比べて、表面に不揃いな筋が入っていたり、形がいびつだったりと、とても柔らかで独特の質感を持っています。このいびつさが、プロバンス風のアプローチなどに最高にマッチするんです。

ただし、ここで工学的な視点からの重大な注意点があります。

レンガは土を高温で焼いて作りますが、その種類によって「吸水率(水を吸い込む割合)」と「圧縮強度(重さに耐える力)」が全く異なります。

意匠性の高いレンガの物理的弱点

見た目がおしゃれなアンティークレンガや多孔質レンガは、総じて吸水率が高いという弱点を持っています。水をたっぷり吸い込んだレンガが、冬の夜に凍結すると、内部で氷が膨張し、レンガを内側から破壊してしまう「凍害」を引き起こすリスクが非常に高いのです。

JIS(日本産業規格)では、一般的な普通レンガの吸水率は20%以下、寒冷地では15%以下が推奨されています。なお、レンガの種類ごとの吸水率や圧縮強度は規格によって区分されているため、選定時には(出典:日本規格協会「JIS R 1250:2011 普通れんが及び化粧れんが」)も確認しておきましょう。

もし、デザインを優先して吸水率の高いヴィンテージレンガを使う場合は、水が溜まらないように水勾配を完璧に計算するか、後ほど説明する「浸透性吸水防止剤」を塗布するなどの対策が絶対に必要になります。

外構レンガ敷きにおけるDIYとプロの差

レンガ敷きのアプローチって憧れますよね。

でも、業者に見積もりを取ると、「えっ、レンガ並べるだけでこんなにするの?」と驚く方も多いはずです。

プロに頼むと、一般的な相場で1平方メートルあたり10,000円から20,000円程度の費用がかかります。

一方、ホームセンターで材料を買ってきてDIYでやれば、1平方メートルあたり3,000円から7,000円程度に収まります。

「じゃあ絶対DIYの方がお得じゃん!」と思うかもしれません。

確かに初期費用は劇的に安くなりますし、自分で庭を作る楽しさも味わえます。庭にタイルを置くだけDIY!失敗しない手順と費用を解説という記事でも、DIYのコツを紹介しています。

しかし、土木工学的な観点から見ると、プロの施工には価格以上の「絶対的な付加価値」が存在するんです。

その答えは、完成したら見えなくなってしまう地下の「下地処理」にあります。

◆にわ好きのワンポイントアドバイス

DIYで一番多い失敗は、土の上に直接砂を敷いてレンガを並べてしまうことです。最初は綺麗に見えても、雨が降るたびに地盤が緩み、人が歩く重みでボコボコに沈んでいきます。水たまりができれば苔やカビだらけになり、冬には凍結してレンガが浮き上がってしまいます。こうなると、全部剥がしてやり直すしかなく、結果的にプロに頼むより高くつくケースが後を絶ちません。

プロの業者は何をしているのかというと、重機(転圧機)を使って地盤をカチカチに締め固め、その上に砕石を敷き、さらに雨水が絶対に溜まらないように1%から2%というミリ単位の水勾配(傾斜)を完璧に計算して作っています。

また、美しい曲線の花壇を作る時、長方形のレンガをそのまま並べると外側に大きな隙間ができて不格好になりますよね。

熟練の職人は、レンガを一つ一つ半分に切り、カーブに合わせて細く削り出すことで、滑らかで美しいラインを描き出します。

目地(レンガとレンガの隙間)の処理もプロの技です。

モルタルでガチガチに固めれば雑草は生えませんが、水はけが悪くなります。砂目地にすれば水はけは良くナチュラルですが、雑草が生えます。

最近のプロの現場では、人がよく歩く動線部分はモルタル目地で頑丈にし、目立たない部分は防草シートと砂目地を併用する「ハイブリッド」な施工が主流です。

この見えない技術の集大成が、プロの施工費用の正体なんですね。

駐車場でのレンガ使用の構造的な注意点

アプローチのレンガが素敵だからといって、「じゃあ駐車場もレンガ敷きにしよう!」と安易に考えるのは非常に危険です。

一般的な乗用車は、重さが1.5トンから2.0トンもあります。

その莫大な重さが、タイヤ4つの小さな接地面に集中してかかります。さらにハンドルを切った時の「ねじれ」の力は相当なものです。

駐車場をレンガで構築するためには、絶対に譲れない3つの構造要件があります。

  • 要件1:車両対応レンガの厚み
    歩行用のアプローチで使う厚さ30〜40mmのレンガは、車が乗った瞬間に割れます。必ず厚さ60mm以上(推奨は80mm)の分厚い車両用レンガを選んでください。
  • 要件2:強固な基礎の構築
    砂の上に置くだけの工法では、タイヤが動いた瞬間にレンガが飛び散ります。最低でも100〜150mmの砕石を徹底的に転圧し、その上にコンクリートやモルタルの強固な基礎スラブを打つことが必須です。
  • 要件3:完全な排水設計
    駐車場のように広くて平らな場所で水たまりができると致命的です。冬季にその水が凍ると、体積が約9%膨張する凄まじいエネルギーで、分厚いレンガでも内部からバキバキに破壊されます。確実な水勾配と排水マスへの誘導が求められます。

このように、駐車場のレンガ敷きは素人のDIYでは到底太刀打ちできない領域です。必ず信頼できるプロの業者に設計と施工を依頼してください。

経年美化を楽しむメンテナンスと対策

自然素材をふんだんに使った洋風外構は、年月とともに味わいを増していきます。

しかし、それは「何もしなくていい」という意味ではありません。美しいヴィンテージ感を育てるためには、正しい知識に基づいたメンテナンスが必要です。

厄介な白華現象の原因と安全な除去方法

レンガやおしゃれな化粧ブロック、プロバンス風の塗り壁を施工したあと、しばらくして表面に「白い粉」や「白い鼻水のような垂れ跡」が出てきてギョッとしたことはありませんか?

これが、洋風外構の最大の敵である白華現象(エフロレッセンス)です。

「不良品を使われたんじゃ!?」と慌てるかもしれませんが、安心してください。

これはセメントを使っている以上、化学反応としてどうしても起きてしまう自然現象です。

セメントの中に含まれる水酸化カルシウムという成分が、雨水などの水分に溶け出し、壁の表面に出てきて空気に触れます。すると、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応して、水に溶けないカチカチの炭酸カルシウム(石のようなもの)に変化してしまうのです。

特に、冬場の気温が低い時期や、梅雨など湿気の多い時期に発生しやすくなります。

施工直後に出る第一次白華なら、ナイロンブラシと水洗いで比較的簡単に落とせます。

しかし、固まってしまった炭酸カルシウムは、中性洗剤でいくらこすっても落ちません。

絶対にやってはいけない間違った落とし方

ネットの裏技で、「トイレ用のサンポール(塩酸)を塗るとよく落ちる」という情報がありますが、絶対にやめてください!
塩酸の濃度が高すぎるため、天然石やタイルの表面、フェンスのアルミなどを一瞬で腐食させ、取り返しのつかない変色を引き起こします。

安全かつ完全に白華を除去するための正しいプロセスは以下の通りです。

まず、患部にたっぷりと水をかけます。

これは、後からかける酸性の薬が、レンガの奥深くまで染み込んで素材を痛める(酸焼け)のを防ぐための「水のバリア」を作るためです。

次に、クエン酸を水で溶かしたもの、または市販の「白華除去専用の酸性クリーナー」をスポンジ等で塗ります。

すると、シュワシュワと泡が出て、カチカチだった白い塊が溶けていきます。

5〜10分ほど放置して溶かしたら、最後が一番重要です。

大量の流水で、酸の成分を完全に洗い流してください。

少しでも酸が残っていると、そこが黄色く変色してしまいます。プロの現場では、酸を中和するためのアルカリ剤を塗ってから高圧洗浄機で一気に洗い流すほど、この工程には気を使っています。

浸透性吸水防止剤で素材の美観を守る

白華現象を落とすのはあくまで対症療法です。

そもそも白華を出さないように、そしてヴィンテージレンガを凍害や苔から守るためには、「水が侵入するのを防ぐ」しかありません。

「じゃあ、防水コーティングを塗ればいいの?」と思うかもしれません。

しかし、一般的なアクリルやシリコンの塗料を塗ると、表面にツヤツヤの膜ができてしまい、せっかくのレンガや天然石の「マットで素朴なヴィンテージ感」が台無しになってしまいます。

そこでおすすめなのが、現代のメンテナンスの常識となっている「浸透性吸水防止剤(撥水剤)」です。

これは、表面に膜を作るのではなく、成分がレンガやコンクリートの内部(数ミリ)に染み込み、素材の細かい穴を化学的に「水を弾く性質」に作り変えてしまう優れものです。

◆にわ好きのワンポイントアドバイス

浸透性の凄いところは、見た目が塗る前と全く変わらないことです!さらに、外からの雨は強力に弾くのに、内部の湿気は水蒸気として外に逃がす(呼吸する)ことができるんです。このバリア効果は環境にもよりますが、7年から15年という長期間持続します。次回のメンテナンス時も、古い塗膜を削り落とす手間がないので、一生涯のコストを考えると絶対に塗っておくべきですね。

また、洋風の庭に置かれたアイアン(鉄製)のフェンスやオブジェも、放置すればただのサビだらけの廃墟になってしまいます。

年に1回は水で砂埃を洗い流し、もし赤錆を見つけたら細かいヤスリで削り落として、同じ色の防錆塗料をチョンチョンと塗ってあげてください。

こうした科学的根拠に基づいたちょっとした手入れの積み重ねが、数十年後も価値を失わない「本物のヴィンテージ空間」を作っていくのです。

方向性を揃えて理想の空間を実現する

ここまで、素材選びからメンテナンスまで、洋風外構を成功させるためのディープな情報をお伝えしてきました。

最後に、全体を美しくまとめるための総仕上げについてお話しします。

フェンスや植栽を統一してまとめる

どんなに最高級のヴィンテージレンガを敷き、おしゃれなプロバンス風の塗り壁を作ったとしても、最後に選ぶアイテムの方向性がズレてしまうと、すべてが台無しになってしまいます。

例えば、温かみのあるナチュラルな庭に、冷たい印象を与えるシルバーのアルミフェンスを立ててしまうと、そこだけ悪目立ちしてしまいますよね。

フェンス、床の舗装材、ポスト、表札、そして植栽に至るまで、最初に決めた「一つのテイスト」に向かって、すべての要素を同じ方向性で選ぶことが何よりも重要です。外構を建物や周辺環境と調和させる考え方については、(出典:国土交通省「建築設計基準」外構に関する共通事項)も参考になります。

夜の空間を演出する「ライティング(照明)」も同じです。

敷地の中に、オレンジ色の温かい光(電球色)と、青白い冷たい光(昼白色)が混在していると、人間の脳は無意識に不快感を感じてしまいます。

洋風の安らぐ空間を作りたいなら、照明は必ず「電球色」で完全に統一してください。

最近は、電気工事士の資格がなくても安全にDIYで設置できる「12Vローボルト照明」が主流になっています。漏電してもビリッとこない安全設計なので、植物の成長に合わせて光を当てる位置を自分で微調整できるのも楽しいですよ。夜の庭を照明で演出する方法については、外構のLEDテープライトのDIY術!失敗しない庭づくりも参考にしてみてください。

庭づくりは、家づくりの中で最も自由で、最も終わりがない楽しいプロジェクトです。

焦らず、自分たちの理想のスタイルを見極めて、素敵なエクステリアを完成させてくださいね!

外構洋風デザインに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ナチュラル外構に憧れますが、土や草花が多いと虫や雑草の手入れが大変ではないですか?

A. 確かに土をそのまま露出させておくと、雑草や虫の温床になりやすいです。対策として、植物を植えるスペース以外はしっかりと防草シートを敷き、その上にウッドチップや瓦チップ、化粧砂利を敷き詰めるのがおすすめです。自然な雰囲気を保ちながら、メンテナンスの手間を劇的に減らすことができますよ。

Q2. プロバンス風の白い塗り壁にしたいのですが、すぐに雨だれで黒く汚れてしまわないか心配です。

A. 塗り壁の宿命とも言える雨だれ汚れですが、設計段階で防ぐことができます。一番効果的なのは、壁のてっぺんに「笠木(レンガや瓦などの屋根)」を乗せ、少しだけ前に出っ張らせることです。これにより、雨水が直接壁面を伝って落ちるのを防ぎます。さらに、記事内で紹介した「浸透性吸水防止剤」を壁面に塗布しておけば、汚れが染み込まず、長期間美しい白さをキープできますよ。

Q3. 寒冷地に住んでいますが、輸入物のアンティークレンガを庭に使っても大丈夫ですか?

A. アンティークレンガは吸水率が高いため、寒冷地では水を吸った状態で凍結し、割れてしまう「凍害」のリスクが非常に高いです。どうしても使いたい場合は、水が溜まらないように水勾配を徹底的に計算し、必ず専用の撥水剤(浸透性吸水防止剤)で処理を行ってください。心配な場合は、見た目はアンティーク風に作られている吸水率の低い国産レンガを選ぶのも安全な選択肢ですね。

Q4. 予算を少しでも削りたいので、駐車場のレンガ敷きをDIYしようと思うのですが可能ですか?

A. 結論から言うと、駐車場のレンガ敷きDIYは絶対におすすめしません。車の重さとタイヤの摩擦に耐えるためには、厚さ60mm以上の車両用レンガと、重機で転圧した分厚い砕石・コンクリート基礎が必須になります。素人の砂決め工法では数日でレンガが沈み、割れて使い物にならなくなります。ここは安全のためにも、必ずプロに依頼してくださいね。DIYは花壇やちょっとした小道で楽しむのがベストです。

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