外構・エクステリア

外構を安くするには?プロが教えない費用削減の裏ワザと失敗回避術

外構を安くするには?プロが教えない費用削減の裏ワザと失敗回避術

こんにちは。庭づくり・外構リフォーム完全ガイド、運営者の「にわ好き」です。

念願のマイホーム計画、建物の打ち合わせも終盤に差し掛かり、いよいよ外回りの話になったとき、提示された見積金額を見て「えっ、外構ってこんなにするの!?」と絶句してしまった経験はありませんか? 予算はもうギリギリ、でも家の顔となる外構を妥協してショボくしたくない……。そんなジレンマを抱え、「外構 安くするには」と検索してこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

実は、外構工事の費用には、一般の方が知らない「業界特有の価格のからくり」が存在します。同じようなデザイン、同じような広さの駐車場を作るにしても、依頼する相手や選ぶ素材、そして設計の工夫一つで、数十万円から、場合によっては100万円以上も金額が変わってくることが珍しくありません。

この記事では、単なる「安かろう悪かろう」ではなく、プロの視点から見た「品質を落とさずに無駄なコストだけを削ぎ落とす戦略」を徹底的に解説します。ハウスメーカーの営業マンは教えてくれない、賢い施主だけが実践しているコストダウンの秘訣を持ち帰ってください。

この記事でわかること

  • ハウスメーカーと専門業者の価格差が生まれる「中間マージン」の仕組み
  • 駐車場のコンクリートやフェンスなど素材選びで費用を抑えるテクニック
  • DIYでやっていい場所とプロに任せるべき危険な場所の境界線
  • 相見積もりを効果的に活用して適正価格で契約するための交渉術

外構を安くするには発注先選びが9割

「外構を安くするにはどうすればいいですか?」と聞かれたとき、私が真っ先に答えるのが「どこに発注するかを見直しましょう」という言葉です。実は、フェンスを安いものに変えたり、コンクリートの面積を減らしたりする「枝葉の節約」よりも、工事を依頼するパートナー選びという「幹の部分」を見直す方が、圧倒的に大きなコストダウン効果を生むからです。

ここでは、外構業界の少し複雑な商流構造を紐解きながら、なぜ見積もり金額にこれほどの差が出るのか、そして具体的にどうすれば安く発注できるのかについて、深く掘り下げてお話しします。

ハウスメーカーを通さない分離発注

ハウスメーカーを通さない分離発注

家を建てる際、多くの人が流れでそのままハウスメーカーに外構工事も依頼します。これを「一括発注」と呼びますが、メリットは明確です。窓口が担当の営業マン一人で済むので打ち合わせが楽ですし、建物と外構のデザインに統一感が出やすく、万が一の不具合の際も保証窓口が一本化されているため安心感があります。住宅ローンに外構費用を組み込みやすいのも大きな利点でしょう。

しかし、「費用を安く抑える」という一点においては、この一括発注が最大の障壁となります。

なぜなら、ハウスメーカーの提示する外構見積もりには、驚くべき比率で「中間マージン(経費)」が含まれているからです。多くのハウスメーカーは自社で外構工事を行いません。彼らは「元請け」となり、実際の工事は提携している地元の「外構専門業者(下請け)」に丸投げします。この際、ハウスメーカーは「紹介料」や「現場管理費」といった名目で、見積もり総額の20%〜30%、メーカーによっては40%近くを上乗せして施主に請求します。

コスト構造の真実

例えば、あなたが200万円の外構工事見積もりを受け取ったとします。その内訳を分解すると、実際に現場で工事を行う業者に支払われる金額(原価)は140万円〜150万円程度で、残りの50万円〜60万円はハウスメーカーの手数料というケースがザラにあります。

これに対し、ハウスメーカーを通さずに、自分で探した外構専門業者と直接契約することを「分離発注」と呼びます。分離発注の最大のメリットは、この中間マージンをカットできることです。専門業者は「営業・設計・施工管理」を自社で一貫して行うことが多く、あなたが支払ったお金のほとんどが、純粋に「材料費」と「職人さんの技術料」に使われます。

実際に私が相談を受けたケースでも、ハウスメーカーで250万円と言われたプランを、地元の専門業者に持ち込んで同等の仕様で見積もってもらったところ、180万円で済んだという事例がありました。70万円もの差額があれば、諦めていたカーポートを設置したり、植栽を豪華にしたり、あるいは新居の家具家電にお金を回すことができますよね。

もちろん、分離発注にはデメリットもあります。自分で業者を探す手間がかかること、業者との打ち合わせ回数が増えること、住宅ローンへの組み込みに銀行との調整が必要になる場合があることなどです。しかし、「手間をかけてでも数十万円〜100万円を節約したい」と考える方にとっては、これ以上ない最強のコストダウン策と言えるでしょう。

複数の業者で相見積もりを取る

分離発注をすると決めたとしても、最初に出会った1社だけで即決するのは危険です。「外構工事には定価がない」と言われるように、同じカーポートを設置する工事でも、業者によって仕入れ値も違えば、職人の手間賃の設定も、利益率の考え方も全く異なるからです。

適正価格を見極め、納得のいく価格で契約するためには、最低でも3社から見積もりを取る「相見積もり」が必須です。

  1. ハウスメーカーの見積もり: 基準となる価格(高いことが多い)として持っておきます。提案力やデザインの参考にもなります。
  2. 地元の外構専門業者・工務店: 地域に根ざしており、何かあったときにすぐ駆けつけてくれる安心感があります。価格は適正範囲であることが多いです。
  3. ネット系のエクステリア業者: 規格品の大量仕入れにより、カーポートやフェンスなどの「製品代」が圧倒的に安い場合があります。

これらを比較する際は、単に「総額」だけを見て安い・高いを判断してはいけません。見積書の詳細な中身をチェックする必要があります。特に注意すべきは以下のポイントです。

チェック項目 見るべきポイント
コンクリートの仕様 厚みは適切か(通常10cm程度)、ワイヤーメッシュ(ひび割れ防止の鉄筋)は入っているか、砕石(下地の石)の厚みは十分か。安すぎる業者はここを削っている可能性があります。
残土処分費 掘削した土の処分費が含まれているか。「別途実費」と書かれていると、工事後に高額な請求が来るトラブルの元です。
諸経費 一式計上されている経費が総額の何%か。あまりに高い場合は内訳を確認しましょう。

そして、いざ本命の業者と価格交渉をする際は、「他社の方が安いから値引きして」とストレートに言うよりも、相手のプライドを尊重しつつ相談するスタンスが効果的です。

効果的な交渉トーク例

「御社のデザインと担当者様のお人柄が一番信頼できるので、ぜひ御社にお願いしたいと考えています。ただ、他社からは○○万円という見積もりも出ており、予算的に家族の説得が難航しています。仕様の変更や工事時期の調整などで、なんとか予算○○万円に近づける方法はありませんでしょうか?」

このように、「あなたを選びたい」という熱意を伝えつつ、予算の壁があることを正直に相談すれば、担当者も「それなら、見えない部分のブロックを安いものに変えましょうか」「工事が空いている来月着工なら少し安くできますよ」といった具体的な打開策を提案してくれるはずです。

なお、相見積もりを取った結果、お断りすることになった業者には、必ず丁寧にお断りの連絡を入れましょう。「検討した結果、予算の都合で見送らせていただきます。素晴らしいご提案をありがとうございました」とメール一本で構いませんので伝えるのがマナーです。無言でフェードアウトするのは、相手の時間(=コスト)を奪う行為なので避けましょう。

新築時にやるべき工事の優先順位

新築時にやるべき工事の優先順位

「予算オーバーだけど、やりたいことは全部叶えたい!」という気持ちは痛いほど分かりますが、資金には限りがあります。そんなときは、工事を一度に完了させず、将来に回せるものは回す「段階的施工(分割工事)」を検討しましょう。

ただし、ここには素人判断で進めると後で痛い目を見る「順序の罠」があります。重要なのは、「重機が必要な工事」と「人力でできる工事」を明確に分けることです。

外構工事では、地面を掘ったり均したりするためにショベルカー(ユンボ)などの重機を使います。この重機を現場に運ぶための「重機回送費」は、1回あたり数万円かかります。工事を2回に分ければ、当然この費用も2倍かかります。しかし、それ以上に恐ろしいのが「重機が入れるスペースがなくなる」ことです。

例えば、予算削減のために「庭の整地」を後回しにして、先にカーポートや門柱を作ってしまったとします。数年後、「やっぱり庭を綺麗にしたい」と思ったときには、カーポートの屋根や門柱が邪魔で重機が庭に入れない……という事態が起こり得ます。こうなると、職人さんがスコップと一輪車を使って手作業で土を掘り、運び出すしかありません。この「手掘り・手運び」の人件費は、機械作業の何倍にも膨れ上がります。

ですから、コストダウンのために工事を分けるとしても、以下の項目だけは必ず「第1期工事(新築時)」で済ませておいてください。

  • 敷地全体の整地・造成: 重機が入れるうちに、不要な土を出したり、高さを揃えたりしておく。
  • 土留めブロック・境界フェンスの基礎: 隣地との境界に関わる部分は、後から工事するとトラブルになりやすいので最初にやっておく。
  • 配管・配線の埋設: 将来照明をつけたい場所や、立水栓を作りたい場所には、あらかじめ管を通しておく(スリーブ工事)。
  • 駐車場のコンクリート: 生活の基盤となるため、ここは最初にやっておかないと車も家も泥だらけになります。

逆に、以下の項目は「第2期工事(お金が貯まってから)」に回しても比較的リスクが少ないものです。

  • カーポート・テラス屋根: 柱を建てる場所のコンクリートをくり抜いておく(箱抜き)か、そこだけ土のまま残しておけば後付け可能です。
  • ウッドデッキ: 独立した製品なので後から設置が容易です。
  • 植栽・花壇: むしろ暮らし始めてから「ここに目隠しが欲しいな」と感じた場所に植える方が失敗がありません。
  • 物置: 既製品を置くだけなのでいつでも可能です。

自分でできるDIYの範囲とリスク

昨今のDIYブームやYouTubeの影響もあり、「外構は自分でやれば材料費だけで済む!」と意気込む方が増えています。確かに、職人さんの人件費(1人1日あたり2万円〜3万円程度)を浮かせることができれば、劇的なコストダウンになります。

しかし、外構DIYには「やっていい場所」と「絶対にやってはいけない場所」の明確な境界線があります。ここを見誤ると、節約どころか、やり直しのためにプロに依頼して倍以上の費用がかかったり、最悪の場合は事故につながったりするリスクがあります。

DIY推奨エリア(低リスク・高効果)

失敗しても構造的な危険がなく、やり直しがきく作業はDIYに最適です。

  • 防草シート+砂利敷き: 最もポピュラーなDIYです。整地を丁寧に行い、高品質な防草シートを選べば、プロ並みの仕上がりが可能です。数万円〜十数万円の節約になります。
  • 人工芝の施工: 下地の転圧(土を固める作業)さえしっかりやれば、カットや固定は素人でも時間をかければできます。プロに頼むと1㎡あたり1万円近くかかりますが、DIYなら材料費だけで済みます。
  • 花壇づくり・植栽: レンガを積んだり花を植えたりするのは、楽しみながらできる庭づくりの醍醐味です。
  • 独立型ポストや表札の取り付け: ドライバーや接着剤で取り付け可能なタイプなら簡単です。

DIY禁止エリア(高リスク・高難易度)

以下の作業は、専門的な技術、道具、知識が必要であり、失敗した時の代償が大きすぎるため、プロに任せることを強く推奨します。

  • 土間コンクリート打設: これこそ「DIY失敗の王様」です。生コンクリートは時間との勝負で、素人が均一にならすのは至難の業。水勾配が取れずに水たまりができたり、表面がザラザラになったり、激しい色ムラができたりします。一度固まると簡単には撤去できず、撤去にはハツリ工事という高額な費用がかかります。
  • ブロック塀・擁壁の構築: 重たいブロックを水平・垂直に積む技術に加え、鉄筋の配置など建築基準法に基づいた施工が必要です。地震で倒壊すれば、通行人の命を奪う加害者になりかねません。
  • 電気工事: 100V電源を扱う屋外照明やコンセントの増設は、電気工事士の資格が必要です。無資格での施工は違法であり、漏電火災や感電事故の原因になります。

また、ネットで安く買った商品を業者に取り付けてもらう「施主支給」もコストダウンの手法ですが、これも注意が必要です。多くの業者は施主支給を嫌がります。理由は、製品の不具合があった時の責任の所在が曖昧になるからです(施工ミスなのか製品不良なのか)。

もし施主支給を行うなら、ポストや表札などの小物に限定し、事前に業者に「取り付け費が割高になってもいいのでお願いできないか」と相談し、承諾を得てから購入するようにしましょう。カーポートなどの大型商品は、部品不足やサイズ違いのトラブルが致命的なので避けるのが無難です。

失敗事例から学ぶコストダウン

「安くすること」に囚われすぎて、結果的に使い勝手の悪い外構になってしまったり、すぐに補修が必要になったりしては本末転倒です。「安物買いの銭失い」にならないために、よくある失敗事例を知っておきましょう。

事例1:駐車場の幅を詰めすぎてドアが開かない
コンクリートの面積を減らそうと、駐車スペースを車ギリギリの幅で設計した結果、乗り降りのたびにドアをぶつけそうになったり、買い物袋を持って通れなかったりするケースです。特に将来、軽自動車からミニバンに乗り換える可能性があるなら、幅は余裕を持って(できれば3.0m、最低でも2.7m)確保すべきです。

事例2:激安業者によるコンクリートの施工不良
相場より明らかに安い業者に依頼したところ、冬場の施工で凍結対策が不十分だったため、コンクリートの表面がボロボロ剥がれてきたり、ワイヤーメッシュが入っておらず大きな亀裂が入ったりするトラブルがあります。コンクリートは「生き物」と言われるほど扱いが難しく、気温や湿度に合わせた施工管理が必要です。安すぎる見積もりには裏があると考え、施工実績や口コミを徹底的にリサーチしましょう。

事例3:将来の拡張性を考えていなかった
「今は車がないから」と全面を土のままにしていたが、数年後に車を買ってカーポートをつけようとしたら、地中にガス管や水道管が浅く埋まっていて、柱が建てられないことが判明。配管の移設工事で数十万円の追加費用が発生した……という話もあります。将来の計画を見据えて、配管ルートを考慮した設計にしておくことが、見えないコストダウンにつながります。

設計と素材で外構を安くするには?

設計と素材で外構を安くするには?

発注先を見直し、交渉も行った。それでもまだ予算が合わない……。そんな時は、プランの内容そのものを見直す「VE(Value Engineering)提案」の視点が必要です。品質や機能を維持しつつ、コストの低い代替案を採用することで、賢く減額していきましょう。

駐車場のコンクリート面積を減らす

外構費用の中で大きなウェイトを占めるのが「駐車場」です。通常、駐車場には耐久性の高い土間コンクリートが採用されますが、これは1平方メートルあたり約10,000円〜15,000円(掘削・残土・路盤・メッシュ・打設含む)かかる高額な仕様です。車2台分(約30㎡)を全面コンクリートにすると、それだけで30万円〜45万円近くかかってしまいます。

ここを安くする鉄則は、「コンクリートの面積を減らすこと」に尽きます。

最も効果的なのは、タイヤが乗る部分(轍・わだち)だけを幅60cm〜80cm程度のコンクリートにして、車の下やタイヤの間といった「踏まない部分」を砂利や芝生、タマリュウ(植物)などで仕上げるデザインです。これならコンクリートの量を半分以下に抑えられ、見た目にも緑や石のコントラストが生まれてデザイン性が向上します。

また、他の選択肢として「アスファルト舗装」や「砕石敷き」もあります。アスファルトは単価が安いですが、真夏に高温になりやすく、個人宅のような小規模工事では重機回送費が割高になりメリットが出にくいのが難点です。砕石敷き(砂利を敷き詰めて転圧したもの)は最も安価ですが、タイヤの跡ができやすく、靴が汚れる、砂利が道路に散らばるといったデメリットがあります。予備の駐車スペースなどには最適ですが、メインの場所にはやはりコンクリートか、タイヤ部分のみコンクリートのスタイルが推奨されます。

フェンスはメッシュや安い素材に

隣地との境界や道路沿いに設置するフェンスも、選び方一つで金額が激変します。フェンスの素材には明確な「価格のヒエラルキー」が存在します。

価格帯 種類 特徴・用途
スチールメッシュ 最も安価。通気性・採光性が良いが、丸見えになる。裏側や境界に最適。
アルミ形材(横格子・縦格子) 一般的。デザイン豊富。隙間が広いタイプは比較的安い。
アルミ形材(目隠し・ルーバー) 視線を遮るタイプ。使用するアルミの量が多いため高額になる。
特高 木調ラッピング・鋳物 アルミに木目のシートを貼ったものや、装飾性の高いもの。意匠性は抜群。

コストダウンの秘訣は「適材適所」です。家の裏側や隣家との境界など、普段あまり目に触れない場所には、最も安価な「スチールメッシュフェンス(例:LIXIL ハイグリッドフェンスなど)」を採用しましょう。これだけで、目隠しフェンスの3分の1〜4分の1程度の価格に抑えられます。

そして、道路に面した「家の顔(ファサード)」部分や、リビングの前で視線を遮りたい部分にだけ、デザイン性の高い木調フェンスや目隠しフェンスを使います。こうすることで、外観の印象を良く保ちつつ、総額を大幅に圧縮することができます。

さらに、フェンス選びには「切り詰め加工費」という隠れたコストへの配慮も重要です。フェンスは通常2メートルの本体をつないでいきますが、敷地の長さが半端な場合(例えば11メートルなど)、現場で切断加工する必要があります。この加工費は、構造が単純なメッシュフェンスなら1箇所1,000円程度で済みますが、構造が複雑な目隠しフェンスだと3,000円〜4,000円かかることもあります。フェンスの枚数割り付けを工夫して加工を減らすか、加工が発生する部分には安いフェンスを使うなどの戦略も有効です。

カーポートはコスパ最強製品を指名

カーポートはコスパ最強製品を指名

カーポートは、各エクステリアメーカーがシェア争いをしている激戦区であり、戦略的に価格を抑えた「普及価格帯モデル」が存在します。これらを指名買いすることで、費用対効果を最大化できます。

代表的なのが、LIXILの「ネスカ」シリーズや、YKK APの「エフルージュ」シリーズです。これらは市場流通量が圧倒的に多いため、仕入れ値が下がりやすく、業者からの割引率も高くなる傾向(定価の50%〜60%OFFなど)にあります。安価ですが、耐風圧性能や品質は日本の大手メーカー基準をクリアしているので安心です。

さらに、ネット販売店(エクスショップやキロなど)が展開している「プライベートブランド(PB)商品」も見逃せません。例えば「オリジナルカーポート」といった名称で販売されているこれらの製品は、実は有名メーカーのOEM(他社ブランド製造)製品であることが多く、中身はメーカー品と同等でありながら、ブランド料がかからない分、さらに安く設定されています。「メーカーのロゴにこだわらない」という方にとっては、まさに最強の選択肢と言えるでしょう。

おしゃれで安いオープン外構の採用

「外構のデザインスタイル」を決める際、敷地をどう囲うかはコストに直結します。

  • クローズド外構: 敷地全体を高い塀や門扉、シャッターゲートで囲うスタイル。防犯性とプライバシーは最高ですが、基礎工事、ブロック積み、タイル貼り、金物代と費用が積み重なり、総額300万円〜500万円以上になることもザラです。
  • オープン外構: 物理的な囲いを設けず、機能門柱や植栽、土間コンクリートのみで構成するスタイル。構造物が圧倒的に少ないため、50万円〜150万円程度に収めることが可能です。

コストを優先するなら、間違いなく「オープン外構」が有利です。しかし、「道路から玄関が丸見えなのはちょっと……」という抵抗感があるかもしれません。そこでおすすめなのが、「セミクローズド(セミオープン)外構」です。

これは、基本はオープンにしつつ、リビングの掃き出し窓の前や、玄関ドアの開閉が見える位置など、視線を隠したいポイントにだけ「デザインウォール(門袖)」や「スクリーンフェンス」、「植栽」を配置する手法です。これなら、必要なプライバシーを確保しつつ、クローズド外構に比べて大幅にコストを削減でき、さらに閉塞感のない開放的な印象を与えることができます。

見えない場所は砂利で費用を抑える

家の周りの細い通路(犬走り)や、物置を置くだけの裏庭に、高価なコンクリートを打つ必要はありません。ここは徹底的にコストを削るポイントです。

最もコスパが良いのは、「防草シート + 砂利敷き」の組み合わせです。防草シートを敷くことで雑草の手間から解放され、その上に砂利を敷くことでシートの劣化を防ぎ、見た目も整います。使用する砂利も、高価な「化粧砂利」ではなく、ホームセンターなどで安く売られている「6号砕石(青砕石)」や「リサイクル砕石」を選べば十分です。

また、砂利敷きには「防犯効果」という副次的なメリットもあります。歩くとジャリジャリと大きな音がするため、泥棒が侵入を嫌がるのです。「防犯砂利」として売られているものは、より大きな音が出るように加工されています。

ただし、防草シートだけはケチらないでください。安価な織布タイプ(ビニールシートのようなもの)を使うと、数年で草が突き破って生えてきます。デュポン社の「ザバーン(プランテックス)」など、耐久性の高い不織布タイプを選ぶことが、長い目で見てメンテナンスコスト(草むしりの労力や貼り替え費用)を抑えるコツです。

外構を安くするにはトータルで判断

外構を安くするにはトータルで判断

ここまで、イニシャルコスト(初期費用)を抑えるテクニックを中心に解説してきましたが、最後に一つだけ重要な視点をお伝えします。それは「ランニングコスト(維持管理費)を含めたトータルコストで考える」ということです。

例えば、初期費用を安くするために、駐車場のコンクリートの代わりに「天然芝」を敷いたとします。天然芝はコンクリートの3分の1程度の費用で済みますが、夏場は毎日の水やり、定期的な芝刈り、肥料やり、雑草抜きといった膨大な手間と水道代がかかり続けます。これを放置すれば、庭はジャングル化し、虫が発生し、結局数年後に高いお金を払って撤去・コンクリート化することになるかもしれません。

逆に、初期費用が高くても、メンテナンスフリーの「人工芝」や「コンクリート」を選んでおけば、その後の数十年間、草むしりや水やりの時間から解放され、綺麗な状態が続きます。「時は金なり」と言いますが、週末の貴重な時間を庭の管理に使いたいのか、それとも家族と遊ぶ時間に使いたいのか。ご自身のライフスタイルと照らし合わせて判断することが大切です。

外構工事は、一度作ると何十年も使い続けるものです。目先の見積もり金額を数万円削ることに必死になるあまり、使い勝手の悪い庭や、維持管理が大変な庭を作ってしまっては意味がありません。この記事で紹介した「削るべき無駄」と「かけるべき必要経費」を見極め、賢くバランスを取りながら、あなたにとって最高のコストパフォーマンスを実現する外構プランを作り上げてくださいね。

免責事項

本記事で紹介した費用や相場はあくまで一般的な目安であり、地域や敷地条件、時期によって変動します。また、DIYや工事の判断については、最終的には専門家にご相談の上、自己責任にて行ってください。

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