
こんにちは。庭づくり・外構リフォーム完全ガイド、運営者の「にわ好き」です。マイホームを持ったら、広い庭に子供が遊べるブランコを置きたいという夢、素敵ですよね。映画やドラマのワンシーンのような光景に憧れる気持ち、私も痛いほどよく分かります。でも、いざ購入を検討し始めると、庭にブランコを置いて後悔したというネガティブな情報が目に入ってきて、足踏みしてしまっている方も多いのではないでしょうか。子供の安全を守れるのかという危険性への不安、雨ざらしで錆びるメンテナンスの苦労、ご近所への騒音や振動による迷惑、そして子供が飽きた後の邪魔な粗大ゴミとしての処分方法など、悩みは尽きないかなと思います。この記事では、そんな不安を一つひとつ丁寧に解消し、設置してから「こんなはずじゃなかった」と嘆くことのないよう、私の経験と調べ上げた知識を包み隠さずお伝えします。
- 家庭用ブランコに潜む特有の事故リスクと、それを物理的に回避するための安全対策
- スチール製や木製など素材別の寿命を延ばすメンテナンス術と、不快な異音を消す裏技
- 庭のスペースを無駄にせず、子供の成長に合わせて長く使い倒すための製品選びの視点
- 設置前に確認しておくべき隣家との距離感や、将来的な廃棄処分のリアルな段取り
庭にブランコを置いて後悔しないための安全対策と設置のコツ

「庭にブランコがあってよかった!」と心から思えるようにするために、まずは最も重要な「安全性」と「設置環境」について深掘りしていきましょう。家庭用の遊具は、公園の遊具のように自治体が定期点検してくれるわけではありません。つまり、パパやママが「安全管理者」になる必要があるんです。少し厳しい話も含まれますが、大切なお子さんを守るための知識ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
庭のブランコが危険と言われる理由と事故防止の基礎知識
まず、「なぜ家庭用ブランコで後悔するような事故が起きるのか」という根本的な理由からお話ししますね。ブランコは物理学的に見ると「振子(ふりこ)」の運動をする遊具です。最下点を通過する時、そのスピードと運動エネルギーは最大になります。
公園のブランコは、地面に深く基礎が埋め込まれ、太い鉄柱で支えられていますが、家庭用ブランコ(特にホームセンターやネット通販で買える組み立て式のもの)は、どうしても構造的に軽量で華奢になりがちです。ここで発生しやすいのが、以下の2つのリスクパターンです。
1. 本体ごとの転倒・浮き上がり
大人が少し調子に乗って強く漕いだり、子供がお友達と激しく揺らしたりした瞬間、A型フレームの足が地面から「フワッ」と浮き上がることがあります。これ、実際に目撃すると本当に心臓が止まりそうになります。重心が支えている範囲(支持基底面)から外れると、ブランコは簡単に横転します。もしその下に子供がいたら……と考えると恐ろしいですよね。
2. 衝突と落下の衝撃
もう一つは、漕いでいる最中の事故です。特に怖いのが、復元力で戻ってきた座面(シート)が、転んだ子供の顔面や後頭部に直撃するケースです。座面といっても、プラスチックや木製の硬い板が結構なスピードで飛んでくるわけですから、当たりどころが悪いと「眼窩底骨折(がんかていこっせつ)」のような、視力に関わる重大な怪我につながることもあります。
「庭だから安心」という油断が最大のリスクです。家の中からは死角になる場所に設置する場合、必ず大人が見守れる環境を作ることが、後悔を防ぐ第一歩かなと思います。
転倒を防ぐアンカー固定と衝撃を吸収する地面の作り方

では、具体的な対策について見ていきましょう。「置くだけで完成」と謳っている商品でも、そのまま土の上に置くのは絶対にNGだと私は考えています。
必須級の対策:アンカー工事
ブランコの脚元を固定する「アンカー」は必須です。多くの製品には簡易的なペグ(テントを固定するような杭)が付属していますが、正直なところ、柔らかい庭の土では引抜く力に耐えられないことが多いです。
確実なのは、脚の位置に合わせて地面を30cm〜50cmほど掘り下げ、そこにアンカーを差し込んだ状態で「ポストクリート(水をかけるだけで固まるコンクリート)」やモルタルを流し込んで固める方法です。「えっ、そこまでやるの?」と思われるかもしれませんが、台風などの強風でブランコが吹き飛び、隣家の車や窓ガラスを割ってしまったという事例もあります。転倒防止と近隣トラブル防止のためにも、基礎はガチガチに固めてしまいましょう。
地面の選び方:コンクリートは避けて!
逆に、地面自体は「柔らかく」ある必要があります。駐車場などのコンクリートの上に設置するのは、落下時の頭部へのダメージ(HIC:頭部傷害基準値)が跳ね上がるため大変危険です。
| 地面の種類 | 衝撃吸収性 | メンテナンス性 | 推奨度 |
|---|---|---|---|
| コンクリート・アスファルト | ×(危険) | ◎(雑草なし) | 非推奨 |
| 土(転圧済み) | △(硬い) | △(泥汚れ) | 要対策 |
| 天然芝 | ○(普通) | △(芝刈り必要) | 可 |
| ウッドチップ・バークチップ | ◎(優秀) | ○(補充必要) | 推奨 |
| ゴムチップマット | ◎(優秀) | ◎(置くだけ) | 推奨 |
個人的な一押しは、防草シートの上に「バークチップ」を厚さ10cm〜30cm程度敷き詰める方法です。これなら見た目もおしゃれですし、万が一落ちてもフカフカのクッションが守ってくれます。公園の遊具下にあるゴムチップマットも安全性が高いですが、費用が少しかさむのがネックかもしれませんね。
鎖での指詰めを防止するカバーの装着と安全な運用ルール
次に細かい部分ですが、非常に多い事故原因である「指詰め」についてです。ブランコのチェーン(鎖)の輪っかの中に、幼児の細い指が入ってしまった状態で体重がかかると、切断や骨折といった痛ましい事故になりかねません。
これを防ぐには、チェーン全体がビニールや樹脂でコーティングされている製品を選ぶのが一番です。もし、気に入ったブランコのチェーンがむき出しの金属だった場合は、ホームセンターで透明なビニールホースを買ってきて、チェーンに通してカバーを自作することをおすすめします。数百円の出費と少しの手間で、大きな後悔を防ぐことができますよ。
運用ルール(ソフト面の対策)
ハード面の対策だけでなく、子供たちとの「約束事」も重要です。
- 「ブランコが動いている時は、柵の中(エリア内)に入らない」
- 「座って乗る(立ち漕ぎ、二人乗りは禁止)」
- 「飛び降りないで、止まってから降りる」
特に「動いているブランコの前後はキルゾーン(危険地帯)」であることを、視覚的に教えるために、地面に色の違う砂利を敷いたり、レンガでエリアを囲ったりして、境界線を明確にしてあげると子供にも伝わりやすいかなと思います。
設置後に庭が狭くなる問題を回避するサイズ選びの重要性
「お店で見たときは小さく見えたのに、庭に置いたら巨大すぎて邪魔!」というのも、あるあるの後悔です。家具屋さんで見るソファが小さく見えるのと同じ現象ですね。
ブランコに必要なスペースは、本体の「設置面積」だけではありません。前後に大きく揺れるための「可動領域」と、その周りを人が安全に通るための「動線」が必要です。
ブランコの奥行き + (前後に各2メートルずつの余裕) = 必要な奥行き
例えば、奥行き1.5mのブランコなら、実際には5.5m程度の奥行きがあるスペースに置かないと、壁に足がぶつかったり、庭の通路が完全に塞がれてしまったりします。「庭でバーベキューができなくなった」「洗濯物が干しにくい」といった生活面でのストレスは、じわじわと後悔につながります。購入ボタンを押す前に、メジャーを持って庭に出て、新聞紙などを置いてシミュレーションしてみることを強くおすすめします。
子供が飛び降りて怪我をするリスクと正しい遊び方の教育
「くつの飛ばしっこ」や「遠くへジャンプ」。私たちも子供の頃にやりましたよね。でも、家庭用ブランコの下がコンクリートや庭石だった場合、それは非常に危険な遊びになります。
ブランコから飛び出すとき、体は放物線を描いて飛び出します。このとき、着地の衝撃は普通にジャンプするよりも遥かに大きくなります。さらに、着地に失敗して前につんのめると、顔面を強打するリスクがあります。
このリスクを減らすには、先ほど紹介した「ふかふかの地面作り」が最優先ですが、同時に「家でのブランコは飛び降り禁止」というルールを徹底することも必要かもしれません。「公園の砂場とは違うんだよ」ということを、年齢に合わせて丁寧に教えてあげてくださいね。
周囲の障害物との距離を保ち衝突事故を未然に防ぐ配置術
配置についてもう少し詳しくお話しします。庭には、エアコンの室外機、立水栓、花壇のブロック、フェンスなど、硬くて角のある障害物がたくさんあります。
ブランコを漕いでいる最中は、視界が流れるため、距離感が掴みにくくなります。「もう少し行けるかな?」と思って大きく漕いだ瞬間、つま先がコンクリートブロックに激突……なんてことになったら大変です。万が一転げ落ちた先に、尖った庭石やガーデニング用の支柱がないかも確認してください。
理想的には、ブランコを中心にして半径2メートル以内には「何も置かない」のがベストです。もしスペース的に厳しい場合は、近くにある柱や角に、コーナーガード(クッション材)を貼り付けておくなどの配慮があると安心ですね。
庭にブランコを設置して後悔しやすい維持管理と処分の解決策

さて、ここからは設置した後、つまり「維持管理」と「未来の話」にシフトします。「買った時はあんなに綺麗だったのに、今はサビだらけの鉄屑……」なんてことにならないよう、メンテナンスのコツと、最終的な処分のことまでしっかり考えておきましょう。
スチール製ブランコが錆びる原因と長持ちさせる防錆ケア
手頃な価格で丈夫なスチール(鉄)製のブランコですが、最大の弱点は「錆(サビ)」です。日本の気候は高温多湿で、特に雨ざらしになる庭の遊具にとっては過酷な環境です。
錆は、塗装の小さな傷や剥がれから水分と酸素が入り込み、金属が酸化することで発生します。一度錆び始めると、塗装の下を潜るようにして広がっていく(アンダーカット腐食)ため、表面が少し膨らんでいるなと思ったら、中は真っ赤に錆びていることもあります。
にわ好き流:鉄壁の防錆メンテナンス
私がおすすめするのは、「新品のうちに手を打つ」ことです。
- 組み立てる前に、市販の「クリア(透明)の錆止めスプレー」を全体に吹き付ける。特に溶接部分やボルトの穴周辺は念入りに。
- ボルトやナットの接合部には、グリスを薄く塗ってから締め込む。これで隙間からの水の侵入を防げます。
- 設置後は、月に一度は雑巾で汚れを拭き取る。鳥のフンや土埃は錆の養分になります。
もし錆を見つけてしまったら、見なかったことにせず、すぐにサンドペーパーで茶色い部分を削り落とし、タッチアップペン(車の補修用などでOK)で色を塗ってください。早期発見・早期治療が、ブランコの寿命を数年単位で延ばします。
木製ブランコが腐るのを防ぐ保護塗料と定期的な塗り替え

「庭の雰囲気に合うから」と木製ブランコを選ぶ方も多いですよね。木製は見た目が温かくて素敵ですが、天然素材ゆえに「腐食」との戦いになります。紫外線で木材の成分(リグニン)が分解され、雨水が染み込むことで腐朽菌が繁殖し、ある日突然バキッと折れる……これが一番怖いパターンです。
木製ブランコを長持ちさせる鍵は、「浸透型塗料」選びにあります。
表面に膜を作る「造膜型(ペンキなど)」は、木製ブランコにはあまり向きません。木の呼吸を止めてしまいますし、塗膜がひび割れるとそこから水が入って抜けなくなり、内部腐食を早めてしまうからです。
おすすめは、「キシラデコール」や「オスモカラー」といった、木の内側に染み込んで防腐・防カビ効果を発揮する「浸透型」の木材保護塗料です。
メンテナンスの頻度は、設置環境にもよりますが「1年に1回」が理想です。ゴールデンウィークなど、気候の良い時期に家族みんなでペンキ塗り大会をするのも、楽しい思い出になりますよ。
キーキーという騒音がうるさい時のグリスアップメンテナンス
「庭 ブランコ 後悔」で検索すると上位に出てくるのが、「音」の問題です。金属同士が擦れ合う「キコキコ」「キーキー」という音は、所有者が思っている以上に近隣に響きます。特に静かな住宅街や夜間だと、ご近所トラブルの原因になりかねません。
この異音を消すために、「CRC 5-56」などの一般的な潤滑スプレーをシュッとする方がいますが、実はこれ、効果が一時的すぎてすぐに音が復活してしまいます。ブランコの支点には大きな体重(荷重)がかかるため、サラサラした油ではすぐに油膜が切れてしまうのです。
正解は「高粘度グリス」
ここで使うべきは、粘り気が強く、水にも強い「グリス(グリース)」です。特におすすめなのが、自動車のブレーキ鳴き止めに使われる「ディスクブレーキグリス」や、重機にも使われる「二硫化モリブデングリス」です。
これらを可動部(フックとリングの接触部分など)にたっぷりと塗布してみてください。粘り気のあるグリスがクッションの役割を果たし、嘘のように音が消えます。ホームセンターのカー用品売り場で数百円で手に入りますので、これはぜひ試してほしい裏技です。
遊び終わった後の処分方法と解体にかかる費用や手間の現実

子供の成長は本当に早いものです。ブランコに夢中になってくれるのは、3歳くらいから小学校低学年くらいまで。せいぜい5〜6年でしょうか。高学年になって使わなくなった時、そこに残るのは「巨大で錆びついた鉄の塊」です。
多くの自治体では、ブランコは「粗大ゴミ」として出せますが、そのままの形では回収してくれません。「一辺が〇〇cm以下になるように解体してください」という条件がつくことがほとんどです。
長年雨風にさらされたボルトは、錆びついて完全に固着しています。普通のスパナやドライバーではびくともしないことが多く、最終的には「ディスクグラインダー」という電動工具で金属を切断しなければならないケースも多々あります。
自分で解体・運搬できない場合は、不用品回収業者に依頼することになりますが、これには1万円〜数万円のコストがかかります。「買うときは数万円だったのに、捨てるときも同じくらいお金がかかるの!?」と後悔しないよう、購入する製品が「ボルトで分解しやすい構造か」「部材ひとつひとつは手で運べる重さか」を確認しておくこと、そして将来の処分費用を頭の片隅に置いておくことが大切です。
参考:環境局『ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意』
鉄棒として代用できる多機能遊具でデッドスペース化を防止
「使用期間が短いのがネック」と感じるなら、発想を変えて「多機能タイプ」を選ぶのも一つの賢い戦略です。
最近では、ブランコの座面を取り外すと「鉄棒」として使える2wayタイプの製品が人気です。鉄棒なら、小学校での体育の授業(逆上がりや前回りの練習)に合わせて、高学年くらいまで長く使えます。また、使わない時は折りたたんで物置に収納できるタイプや、布団干しとして再利用できる(笑)タイプもあります。
これなら、子供がブランコに飽きても「ただの邪魔な物体」にならず、庭のデッドスペース化を防ぐことができます。限られた庭のスペースを有効活用するためにも、将来の可変性を考慮した製品選びを検討してみてください。
事前の準備で庭のブランコ設置による後悔を満足に変える方法
ここまで、少し脅すようなことも書いてしまいましたが、全ての対策は「知っていれば防げる」ことばかりです。
- 安全な地面を作り、アンカーで固定する。
- 定期的にグリスアップと塗装メンテナンスを行う。
- 将来の処分や転用まで考えて製品を選ぶ。
これさえクリアできれば、庭のブランコは子供たちの笑顔を生み出す最高のアイテムになります。夕暮れ時に庭で揺られながら今日あったことを話したり、休日にパパが背中を押してあげたり……そんなかけがえのない時間は、何にも代えがたい宝物です。
後悔のない庭づくりのために、この記事が少しでもあなたの背中を押す(あるいは冷静に立ち止まらせる)きっかけになれば嬉しいです。安全第一で、素敵なブランコライフを検討してみてくださいね!

