庭づくり/庭リフォーム

庭の平面図アプリおすすめ!スマホやPCで無料シミュレーション

庭の平面図アプリおすすめ!スマホやPCで無料シミュレーション

こんにちは。庭づくり・外構リフォーム完全ガイド、運営者の「にわ好き」です。

理想の庭を考えるとき、頭の中にあるイメージを具体的な形にするのが難しくて悩んでいませんか?「和風の庭にしたいけれど、配置が思いつかない」「駐車場とアプローチのバランスが分からない」など、実際に工事を始める前に解決しておきたい不安は尽きないものです。失敗したくない大切な家づくりだからこそ、事前にしっかりとしたシミュレーションを行っておきたいですよね。

最近では、PCやスマホを使って、誰でも簡単に庭の平面図を作成できる無料のフリーソフトやアプリがたくさん登場しています。iPhoneやiPadを使って手書き感覚でラフなアイデアを描き留めたり、タカショーなどの大手メーカーが提供するツールを使って本格的な3Dパースを作成したりと、その方法は実に多彩です。外構のレイアウトを考える第一歩として、自分の目的に合ったツールを使いこなすことが、理想の空間を実現する近道になりますよ。

この記事を読むことで得られる知識

  • スマホやPCで手軽に使える無料の平面図作成アプリの選び方
  • タカショーなどメーカー製シミュレーションツールの便利な機能
  • 生成AIやAR技術を使って失敗しないデザインを考えるコツ
  • 自作したプランをプロと共有して理想の庭を実現する手順

失敗しない庭の平面図作成アプリ選びと無料ツール

失敗しない庭の平面図作成アプリ選びと無料ツール

庭づくりを始めるにあたって、まずは自分に合ったツールを選ぶことが大切です。今はプロが使うような高価なソフトだけでなく、私たちが無料で手軽に試せるアプリも充実しています。ここでは、デバイスごとの特徴や、目的に合わせたおすすめのツールについてご紹介します。

スマホやPCで可能な無料シミュレーション比較

庭の平面図を作成したり、外構のデザインをシミュレーションしたりするツールを選ぶ際、最初に考えるべきは「どのデバイスで作業するか」という点です。大きく分けて「PC(パソコン)向け」と「スマホ・タブレット向け」の2種類があり、それぞれに得意なことと苦手なことがあります。これらを自分のライフスタイルやプロジェクトの進行段階に合わせて使い分けることが、ストレスなく理想のプランを作るための秘訣です。

まず、PC向けのソフトやWebツールについてですが、これは「詳細な設計」や「じっくりとした検討」に最適です。マウスとキーボードを使うため、敷地の寸法をセンチ単位で正確に入力したり、フェンスや植栽を微調整しながら配置したりといった細かい作業が非常にスムーズに行えます。画面が大きいので、庭全体を俯瞰(ふかん)しながら、家屋とのバランスを確認しやすいのも大きなメリットですね。特に、新築の外構計画や大規模なリフォームで、図面としてしっかり残したい場合や、複数のパターンを比較検討したい場合には、PCでの作業が圧倒的に有利です。WindowsだけでなくMacに対応しているソフトも多いので、手持ちの環境に合わせて選べます。

一方、スマホやタブレット向けのアプリは、「手軽さ」と「直感的な操作」が最大の魅力です。通勤中の電車の中や、休憩時間のカフェ、あるいはリビングでくつろぎながら、指先一つでパパっとアイデアを形にできます。「ここにシンボルツリーを植えたらどうなるかな?」とふと思った瞬間に、スマホを取り出してシミュレーションできる機動力は、モバイル端末ならではの強みでしょう。また、タブレット(特にiPad)であれば、Apple Pencilなどのスタイラスペンを使って、紙に絵を描くような感覚でプランを作成できるアプリも充実しています。

私のおすすめの使い方は、「構想フェーズはスマホ、設計フェーズはPC」というハイブリッドな活用法です。まずはスマホアプリを使って、現場(自宅の庭)で写真を撮りながら「あんなこともしたい、こんなこともしたい」とブレインストーミングを行い、イメージが固まってきたらPCを使って正確な寸法で図面化する。この流れを作ることで、挫折することなくスムーズに計画を進められますよ。

項目 PC向けツール スマホ・タブレットアプリ
主な用途 詳細設計、正確な寸法入力 アイデア出し、現地確認
操作性 マウスで精密な操作が可能 タッチ操作で直感的
画面サイズ 大きく一覧性が高い 小さく細かい作業は疲れやすい
場所 デスクに向かって集中 いつでもどこでも手軽に
おすすめ度 本格的にDIY・発注したい人 まずはイメージを広げたい人

タカショーなどメーカー製フリーソフトの実力

タカショーなどメーカー製フリーソフトの実力

「無料のソフトなんて、どうせ大したことないんでしょ?」と思っている方がいたら、それは大きな間違いかもしれません。実は、日本のエクステリア業界を牽引する大手メーカーが提供している無料のシミュレーションソフトは、プロ顔負けの非常に高性能な機能を備えているんです。

その代表格と言えるのが、エクステリア・ガーデン資材の大手メーカーである式会社タカショーが提供している『庭プラス』というWebツールです。このツールの何がすごいかと言うと、独自のAI技術を駆使した「空間認識能力」にあります。従来の簡易的なシミュレーターでは、撮影した背景写真の上に商品をスタンプのように貼り付けるだけのものが多く、どうしても「浮いている」感じが拭えませんでした。しかし、『庭プラス』では、アップロードした写真からAIが地面や建物の奥行きを解析し、3Dの仮想空間を構築してくれます。

これにより、例えばウッドデッキやフェンスを配置した際、手前にあるものは大きく、奥にあるものは小さく、適切なパースペクティブ(遠近感)で自動的に表示されるのです。自分で難しい角度調整をする必要がなく、商品を置くだけで「まるで本当にそこにあるかのような」リアルな合成写真が出来上がります。このリアリティは、家族にリフォームのイメージをプレゼンする際に非常に強力な武器になります。

さらに、メーカー製ならではの利点として、「実在する商品」を配置できるという点が挙げられます。架空のモデルではなく、実際にカタログに載っているフェンスや門扉、ライトなどを試せるため、気に入ったデザインができれば、そのまま品番を控えて業者に「これと同じものを使いたい」と伝えることができます。作成したプランからは概算の見積もりを表示したり、使用アイテムのリスト(拾い出し)を出力したりすることも可能です。これにより、予算オーバーを防ぎながら現実的な計画を立てることができます。

YKK APやLIXILといった他の大手メーカーも、それぞれ「門扉シミュレーター」や「フェンスシミュレーター」などを提供していますが、庭全体の空間デザインという点では、タカショーのツールが非常に使いやすく、包括的な機能を持っていると感じます。これらは基本的に会員登録(無料)をすることで、作成データの保存や共有が可能になります。まずは各社の公式サイトをチェックして、自宅の雰囲気に合う商品ラインナップを持っているメーカーのツールから試してみるのが良いでしょう。

参照情報

タカショーの『庭プラス』に関する詳細な機能や使い方は、公式サイトで確認できます。
(出典:株式会社タカショー『庭プラス』公式ページ

手書き風の表現もできるアプリのおすすめ機能

デジタルツールでの設計というと、どうしてもCAD(キャド)のような直線的でカッチリとした図面を想像しがちですよね。「そんな本格的な図面は作れないし、もっと柔らかい雰囲気でイメージを膨らませたい」という方も多いはずです。また、家族や友人に相談する段階で、あまりに完成された図面を見せてしまうと、「もうこれで決まりなの?」と思われてしまい、意見が出にくくなるという心理的なデメリットも実は存在します。

そこで私が強くおすすめしたいのが、「手書き風」の表現ができるアプリの活用です。特にiPadなどのタブレット端末とスタイラスペンを持っている方には、『まどりっち』のような間取り作成アプリが非常に役立ちます。本来は屋内の間取りを作るためのアプリですが、これを庭づくりに応用するのです。

使い方はとても簡単。敷地の形状を指やペンでなぞるだけで、アプリが自動的に直線を補正し、きれいな図面にしてくれます。ここに「駐車場」「ウッドデッキ」「芝生エリア」「家庭菜園」といったゾーニング(配置計画)を書き込んでいくのです。手書き特有の「ラフさ」が残ることで、「ここはまだ検討中なんだけど…」「ここの形はもっと自由に変えられるよ」といったニュアンスが伝わりやすくなります。これは、自分自身の思考を整理する上でも、他人とイメージを共有する上でも、非常に効果的なアプローチです。

また、最近ではデザインツールの『Canva(キャンバ)』を使って、庭のイメージコラージュ(ムードボード)を作る人も増えています。ネットで見つけた「いいな」と思う庭の写真や、好きな植栽、タイルの画像を切り抜いて、白いキャンバスの上に自由に配置していく方法です。これも厳密な「平面図」ではありませんが、目指すスタイルの方向性を固めるという意味では、立派な設計図の一部と言えます。

「正確さ」よりも「雰囲気」や「コンセプト」を重視したい初期段階では、こうした手書き風アプリやコラージュツールを使って、自由な発想で庭づくりを楽しんでみてください。堅苦しい図面に向かうよりも、ずっとワクワクするアイデアが湧いてくるはずですよ。

登録不要ですぐに使えるWebブラウザ版の利点

「とりあえずちょっと試してみたいだけなのに、いちいちアプリをインストールするのは面倒…」「スマホの空き容量が少なくて、重いアプリは入れたくない」そんな風に思うこと、ありますよね。そんな方にとって救世主となるのが、インストール不要でWebブラウザ上で動作するシミュレーターです。

これらは、ChromeやSafari、Edgeといった普段使っているブラウザで特定のサイトにアクセスするだけで、すぐに使い始めることができます。面倒な初期設定やダウンロードの待ち時間が一切ないので、「今すぐやってみたい!」という熱量を逃さずに作業に取り掛かれるのが最大のメリットです。また、パソコンのスペック(性能)にあまり依存しないクラウド型のツールも多いため、少し古いパソコンや、会社の休憩時間に共有のパソコンを使ってアイデアを練るといった使い方も可能です(もちろん、セキュリティには気をつけてくださいね)。

ブラウザ版のツールは、国内の建材メーカーだけでなく、海外のサイトでも多く提供されています。例えば、簡単なドラッグ&ドロップ操作で庭のレイアウトを試せる海外製のガーデンプランナーなどは、会員登録なしで利用できるものが多く、日本のツールにはないユニークな植栽やガーデンファニチャー(家具)を試せるのが楽しいポイントです。

ただし、ブラウザ版を利用する際にはいくつか注意点もあります。最も重要なのは「データの保存」についてです。会員登録をせずに利用する場合、ブラウザを閉じたり、「戻る」ボタンを誤って押してしまったりすると、せっかく作ったデータが一瞬で消えてしまうことがあります。また、ブラウザのキャッシュ(一時データ)をクリアすると、保存されていた内容が消える仕組みのものも多いです。ですので、ある程度気に入ったプランができたら、スクリーンショットを撮って画像として保存しておくか、必要に応じて無料のアカウント作成を行うことを強くおすすめします。

また、3Dグラフィックスを多用するツールの場合、Wi-Fi環境でないと動作が重かったり、通信量が大きくなったりすることがあります。カフェなどで作業する場合は、通信環境の良い場所を選ぶようにしましょう。

注意点

ブラウザ版ツールは手軽ですが、長時間の作業中に通信が切れるとデータが保存されないリスクがあります。こまめな保存(またはスクショ)を心がけましょう。

iPhoneやiPadで試せる3DやAR機能

スマートフォンの進化は目覚ましく、特に最近のiPhoneやiPadには「LiDAR(ライダー)スキャナ」という高度なセンサーが搭載されているモデルが増えています。この技術を活用したAR(拡張現実)アプリは、庭づくりのシミュレーションを一変させるほどのインパクトを持っています。

これまでの図面やPC上の3Dパースは、あくまで「画面の中の世界」でした。しかし、ARアプリを使えば、スマホのカメラを通して映し出された「現実の庭」の映像の上に、実寸大の仮想アイテムを重ねて表示することができます。これが何を意味するかというと、実際に庭に立って、タブレットをかざしながら「ここに高さ1.8メートルのフェンスを立てたら、リビングへの日当たりはどうなるか?」「隣の家の窓からの視線は本当に隠れるか?」「アプローチの幅は狭くないか?」といったことを、リアルなスケール感で確認できるのです。

例えば、『iScape』のような海外製アプリや、タカショーの『メタバガーデン』などは、この分野で非常に人気があります。カタログに「幅80cm」と書いてあっても、実際にその場に置いてみないと「意外と圧迫感があるな」とか「これなら通れるな」といった感覚は分からないものです。ARを使えば、施工後に「思っていたのと違う!」と後悔するリスクを劇的に減らすことができます。

また、季節ごとの太陽の位置や影の落ち方をシミュレーションできるアプリと組み合わせれば、「ここに植える木は、夏場に日陰を作ってくれるけれど、冬場はリビングを暗くしないか」といった高度な検証も可能です。庭づくりは、空間だけでなく「時間(季節や経年変化)」も考慮する必要がある深い世界ですが、AR技術はその手助けをしてくれる頼もしい相棒と言えるでしょう。

もしお持ちのデバイスが対応しているなら、ぜひ一度ARアプリをダウンロードして、庭に出てみてください。画面の中だけで考えていた時とは全く違う、新しい発見がきっとあるはずです。

目隠しフェンスの高さ選びで失敗しないためのポイントは、こちらの記事も参考にしてください。

庭の平面図アプリを活用した外構デザインの実践術

庭の平面図アプリを活用した外構デザインの実践術

自分にぴったりのアプリやツールが見つかったら、いよいよ実際に手を動かしてデザインを作っていきましょう。「センスがないから不安…」という方も大丈夫です。最新のテクノロジーを使えば、誰でも簡単にプロ並みのプランを作ることができます。ここでは、便利な機能をフル活用して、理想の庭を具体化するための実践的なワークフローとテクニックをご紹介します。

生成AIで複数のデザイン案を瞬時に作る方法

庭づくりを始めようと思ったものの、「そもそも、どんな庭にしたいのかイメージが全く湧かない」「和風もいいけど、洋風も捨てがたい」と、スタート地点で迷子になってしまうことはよくあります。そんな時、あなたの強力な助っ人になってくれるのが、最近話題の「生成AI(ジェネレーティブAI)」を搭載したデザインアプリです。

例えば、『Garden AI』や『DreamzAR』といったアプリでは、使い方は驚くほど簡単です。まず、スマホのカメラで現在の庭(あるいは何もない更地)の写真を撮影します。次に、「モダンスタイル」「日本庭園(Zen Garden)」「地中海風」「イングリッシュガーデン」といったスタイルの選択肢をタップしたり、「花がいっぱいの明るい庭」「メンテナンスが楽なドライガーデン」といったキーワードを入力したりします。すると、AIがその写真の構図を維持したまま、指定したスタイルにリフォームされた完成予想図(レンダリング画像)を、ほんの数秒で生成してくれるのです。

この機能の素晴らしいところは、「質より量」のブレインストーミングが一瞬でできる点です。自分で一から絵を描こうとすると何時間もかかりますが、AIなら1分間に10パターン以上の異なるデザイン案を見ることができます。「ウチの庭、モダンなタイルデッキも似合うけど、意外とロックガーデンもカッコいいかも!」といった、自分一人では絶対に思いつかなかったような発見やインスピレーションを得られるのが最大のメリットです。

もちろん、AIが生成する画像はあくまで「イメージ」であり、実際の敷地寸法や排水マスの位置などを考慮した「設計図」ではありません。そのまま施工することはできませんが、方向性を決めるためのアイデア出しツールとしては最強です。気に入った画像ができたら保存しておき、後で紹介するPCソフトやプロへの相談の際に「こんな雰囲気にしたいんです」と見せる資料として活用しましょう。ゼロから考える苦しみを、AIが楽しみに変えてくれますよ。

実際の写真にアイテムを合成して配置するコツ

AIで方向性が決まったら、次はもう少し現実的なシミュレーションに進みましょう。タカショーの『庭プラス』などのツールを使って、自宅の写真に商品を合成していくフェーズです。ここで、よりリアルで説得力のある画像を作るための重要なコツがあります。それは、「撮影の下準備」と「不要な要素の消去」です。

まず、ベースとなる写真の撮影ですが、なるべく晴れた日の昼間に、カメラを水平に構えて撮影しましょう。広角レンズを使いすぎると歪みが大きくなり、後で商品を合成した時に違和感が出やすくなるので、標準的な画角で少し離れた位置から全体を撮るのがポイントです。

そして、リフォームの場合に特に重要なのが、「今ある不要なものを消す」という作業です。現在の庭には、撤去予定の古いフェンスや、伸び放題の雑草、古びた物置などが写り込んでいることが多いですよね。その上から新しいウッドデッキの画像を重ねても、ごちゃごちゃしてイメージが湧きにくいものです。高機能なシミュレーションツールや、最近のスマホの写真編集機能(Googleフォトの「消しゴムマジック」など)を使って、まずはこれらを綺麗に消去し、バーチャル上で「更地」の状態を作ってください。

何もないスッキリした状態にしてから新しいアイテムを配置すると、ビフォーアフターの変化が劇的にわかりやすくなります。こうして作った画像は、リフォームに消極的な家族を説得する際の「プレゼン資料」としても非常に効果的です。「今の庭がこう変わるんだよ!」と視覚的に見せることで、「それならやってみようか」と賛成してもらえる可能性がぐっと高まります。

写真撮影の注意点

シミュレーション用の写真を撮るときは、なるべく水平にカメラを構え、全体が収まるように撮影すると、後の合成作業がスムーズになります。

パソコンで本格設計するSweetHome3D

「イメージ図だけじゃ満足できない!」「DIYで施工するから、正確な寸法が入った図面が必要だ!」という熱意ある方や、細部まで徹底的にこだわりたい方には、PC用のフリーソフトである『Sweet Home 3D』の活用を強くおすすめします。これは世界中で愛用されているオープンソースのソフトウェアで、本来はインテリアデザイン(室内の配置)用ですが、実は外構や庭の設計にも抜群の威力を発揮します。

このソフトの最大の特徴であり、最大のメリットは、「2D平面図」と「3Dビュー」を同時に見ながら編集できるインターフェースです。画面の上半分で平面図を見ながら樹木や敷石を配置すると、下半分の3D画面でもリアルタイムにその変更が反映されます。「平面図上では通路幅が確保できているように見えたけど、3Dで見たらエアコンの室外機が邪魔で通りにくいな」といった動線上の問題点や、「リビングのソファからの視線だと、この位置の植栽は背が低すぎて目隠しにならないな」といった視覚的な確認を、同時に行えるのです。

また、『Sweet Home 3D』は拡張性が非常に高く、標準ライブラリに含まれていないアイテムも自由に追加できます。例えば、「石灯籠(Toro)」や「竹垣」、「つくばい」といった日本庭園特有のアイテムは、海外製の標準データにはあまり入っていませんが、「Trimble 3D Warehouse」などの外部サイトから3Dモデルデータ(.objや.dae形式など)を無料でダウンロードし、ソフト内にインポート(取り込み)することが可能です。少しパソコンの知識と手間は必要ですが、これを使いこなせば、メーカー製の簡易シミュレーターでは作れないような、オリジナリティあふれる和風庭園の詳細な図面も作成可能です。

さらに、地面のテクスチャ(模様)も自由に変更できます。自分で撮影した「大谷石」や「高麗芝」の写真をテクスチャとして読み込ませれば、質感までリアルに再現されたパース画像を作り出すことができます。最終的には、時間帯や太陽の位置を設定して、写真品質のレンダリング画像を出力することもできるため、DIYの設計図としてだけでなく、記念の作品としても残せるクオリティに仕上がります。

機能 Sweet Home 3Dの特徴
対応OS Windows / Mac / Linux / Webブラウザ
価格 無料(オープンソース)※有料版もあり
得意分野 詳細な寸法設定、3Dモデルのインポート、レンダリング
難易度 中級者向け(PC操作に慣れている人推奨)
おすすめ層 DIY実施者、こだわりの強い施主

自分で作った間取り図をプロと共有するメリット

自分で作った間取り図をプロと共有するメリット

ここまで紹介してきたアプリやソフトを使って、一生懸命作った平面図やパース画像。これらは、単なる自己満足で終わらせるべきではありません。最終的に施工業者やランドスケープアーキテクト(庭の設計士)などのプロに相談する際、これらは「最強のコミュニケーションツール」として機能します。

通常、言葉だけで「モダンで、でも少し和のテイストも入れたくて、手入れが楽な庭」と伝えても、受け取る側の解釈によってイメージは千差万別です。しかし、自分で作った画像を見せながら「このアプリで作ったこの雰囲気が好きなんです」「ここの通路幅は、自転車が通れるように1メートル確保したいんです」と具体的に伝えれば、誤解が生じる余地は劇的に少なくなります。プロの方も、施主の好みやこだわりポイントを瞬時に理解できるため、ゼロから探り合いをする時間を短縮でき、より具体的で質の高い提案(ブラッシュアップ)に時間を割くことができるようになります。

また、最近の進んだ外構業者は、『RIKCAD(リックキャド)』などのプロ用設計ソフトを使用しています。もし依頼する業者が対応していれば、プロが作成した最終的な設計データを、『BIMx(ビムエックス)』という閲覧専用アプリを使って共有してもらうことも可能です。これは、まるでゲームの世界に入り込んだように、スマホやタブレットで完成予想図の中を自由に歩き回れる(ウォークスルーできる)アプリです。

「自分が苦労して考えたラフプランが、プロの手によってこんなに素敵な空間に生まれ変わった!」という感動を味わえるのはもちろん、着工前に「やっぱりここの色は変えたい」といった最終確認を直感的に行えるため、完成後の「言った言わない」のトラブルを防ぐことにも繋がります。アプリで作ったデータは、プロとの対話を深め、より良い庭を作るための「共通言語」なのです。

理想の庭を実現する平面図作成アプリ活用のまとめ

庭の平面図作成アプリは、単なるお絵描きツールではなく、理想の暮らしを具体化し、失敗を防ぐための大切なパートナーです。昔は紙と鉛筆、そしてプロへの依頼しか選択肢がありませんでしたが、今はデジタルの力を使って、私たち施主自身が主体的にデザインに関われる時代になりました。

まずは『Garden AI』や手書きアプリで自由に「夢」を広げ、ARや『庭プラス』のようなシミュレーターで「現実」とのすり合わせを行い、必要であれば『Sweet Home 3D』で「詳細」を詰める。そして、その情熱の結晶であるデータを携えてプロに相談する。このステップを踏むことで、業者任せにするよりもずっと愛着が湧き、後悔のない庭づくりができるはずです。

もちろん、アプリはあくまでシミュレーションです。実際の施工には、土の中の配管の位置や、地盤の強度、建築基準法などの法的な制限など、専門的な知識と判断が不可欠です。アプリで完璧な図面ができたと思っても、そのまま工事ができるとは限りません。最終的な設計や安全性、耐久性の確保については、必ず信頼できる専門家に相談し、プロの意見を取り入れるようにしてください。

便利なデジタルツールを賢く使いこなし、プロの技術と掛け合わせることで、あなたとご家族だけの、世界に一つだけの素敵な庭を完成させてくださいね。

最終確認はプロへ

アプリで作成した図面はあくまでシミュレーションです。実際の施工には、配管の位置や地盤の強度、法的な制限など専門的な判断が必要です。最終的な設計や工事は、必ず信頼できる専門家に相談しましょう。

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