
こんにちは、庭づくり・外構リフォーム完全ガイド運営者の「にわ好き」です。
「新築の家を建てたけど、外構屋さんって具体的にどんな作業をしてくれるの?」
「将来、外構の職人として独立したいけれど、本当のところ年収はどれくらい稼げるのかな?」
「見積もりを頼みたいけれど、どんな資格を持っている業者を選べば安心なの?」
家づくりや今後のキャリアを考えるうえで、そんな疑問や不安を抱えているあなた。
外構業界は、実は非常に専門性が高く、知れば知るほど奥が深い世界です。
しかし、ネット上には表面的な情報ばかりがあふれていて、職人さんのリアルな懐事情や、業者選びの「本当の基準」はなかなか見えてきませんよね。
この記事では、庭づくり戦略プランナーであり外構コスト管理者でもある私が、外構屋さんの仕事内容から、気になる給料・年収の実態、独立の裏側、そして絶対に失敗しない業者選びのポイントまで、包み隠さず徹底的に解説します。
この記事を読むことで、あなたの悩みはスッキリと解決し、自信を持って次のステップへ進めるはずですよ。
- 外構屋さんの具体的な仕事内容とエクステリアとの決定的な違い
- 複雑な外構業種が建設業法でどのように分類されているかの実態
- 外構職人のリアルな年収事情と独立(一人親方)による収益構造
- 業者選びで失敗を防ぐための資格の見方と提案力のチェックポイント
外構屋とは?外構屋さんの主な仕事内容
まずは、そもそも「外構屋」とはどのような存在なのか、その定義と業界の全体像からお話ししていきましょう。
普段何気なく目にしている家の外回りですが、実はそこには多種多様なプロの技術が詰まっています。
外構屋さんがどんな仕事をしているのかを知ることで、家づくりの視野がグッと広がりますよ。
敷地内の構造物をつくる専門業者
建設業界の中で独自の専門領域を持っているのが、私たちが親しみを込めて呼ぶ「外構屋さん」です。
簡単に言うと、住宅や建築物の敷地内において、建物の外部を構成するあらゆる構造物や空間を設計・施工する専門業者のことを指します。
具体的にどんなものを作っているのか、思い浮かべてみてください。
道路と敷地を区切るためのブロック塀やフェンス。
家族やお客様を迎える大切な入り口である門扉やアプローチ。
車を雨や紫外線から守るカーポートや駐車場のコンクリート。
さらには、庭に設置する便利な物置や、休日に家族でバーベキューを楽しめるウッドデッキまで。
これらすべてを形にするのが、外構屋さんの仕事です。
外構屋の主な施工内容
・門柱、門扉、アプローチの築造
・ブロック塀、フェンス、擁壁の設置
・駐車場の土間コンクリート打設、カーポート設置
・ウッドデッキ、テラス、物置の組み立て
家そのものを建てるのは大工さんやハウスメーカーですが、その家を「生活できる快適な空間」として完成させるのは、間違いなく外構屋さんの力です。
雨の日に靴を泥だらけにせずに玄関まで歩けるのも、大切なプライバシーが守られているのも、すべて外構工事のおかげですね。
外構工事の定義や、土木・建築との細かな違いについては、「外構工事とは?土木・建築との違いと主な工事内容を解説」の記事でも詳しく解説していますので、併せて読んでみてくださいね。
外構とエクステリアの違い

外構について調べていると、必ずと言っていいほど「エクステリア」という言葉に出会うはずです。
この2つの言葉、実は似ているようで少しニュアンスが異なります。
外構というのが、門や塀、カーポートといった「敷地内の外部構成物そのもの(物理的なモノ)」を指す言葉です。
それに対してエクステリアは、もっと広い意味を持っています。
敷地内を取り巻く空間全体の美観や、そこに住む人の居住性を高めるための「装飾的・環境的なデザインの概念」を内包しているのがエクステリアです。
家の内装を「インテリア」と呼ぶのに対して、家の外装や外の空間デザインを「エクステリア」と呼ぶとイメージしやすいかもしれません。
◆にわ好きのワンポイントアドバイス
昔は「とりあえずコンクリートを流して、ブロックを積んでおけばOK」という物理的な工事が主流でした。でも今は違います。植栽の緑をどう見せるか、夜の照明をどう演出するかといった、空間全体のトータルコーディネート能力が求められています。今の時代の優秀な外構屋さんは、外構とエクステリアの境界線を意識せず、お客様の理想の暮らしをデザインする力を持っていますよ。
そのため、現代の外構屋さんには、単なるコンクリート打設やブロック積みの技術だけでなく、デザインセンスや提案力が強く求められているのです。
外構業種は建設業法でどう分類される?
ここからは、少し専門的なお話をします。
将来、外構屋として独立したい方や、信頼できる業者を見極めたい方にとって、避けて通れないのが「法律上の分類」です。
実は、建設業の世界では外構工事の立ち位置が少し特殊なんです。
とび・土工・コンクリートがメイン

驚くかもしれませんが、建設業法が定めている29の業種の中に「外構工事業」や「エクステリア工事業」という名前の独立した業種区分は存在しません。
では、法的に何に該当するのかと言うと、実際に施工する「主たる工事の内容」によって個別に判断されることになります。
その中で、一般的な外構工事の大半をカバーし、外構業者が真っ先に取得を考えるべき中心的な業種が「とび・土工・コンクリート工事業」です。
国土交通省のコードで言うと「05」に分類されるこの業種は、地面を掘る作業や、コンクリートを使った工作物を作る作業を管轄しています。
外構屋さんが毎日やっている仕事を見てみましょう。
ブロック塀の基礎作り、門扉やフェンスの設置、駐車場の土間コンクリート打設。
さらには、柱や屋根を持つカーポートの組み立てや、お庭に砕石を敷き詰める土作業。
これらすべてが「とび・土工・コンクリート工事業」の範囲にスッポリと収まります。
建設業許可についての注意点
法律上、請負金額が税込500万円以下の「軽微な工事」であれば、建設業許可がなくても施工自体は可能です。しかし、外構工事の規模が大きくなり、お庭全体のリフォームなどで500万円を超える案件を受注する場合は、この「とび・土工・コンクリート工事業」の許可が絶対に必要になります。
実務的にも、この許可さえ持っていれば一般的な外構工事の大部分を網羅できるため、本格的に事業を大きくしていくなら取得は必須と言えますね。
なお、建設業許可や「軽微な建設工事」の扱いについては、国土交通省の「建設業の許可とは」でも確認できます(出典:国土交通省「建設業の許可とは」)。
造園や舗装など関連する業種
外構工事は、コンクリートやブロックだけで終わるわけではありません。
複合的な作業の積み重ねで完成するため、施工の重点がどこにあるかによって、他の業種として扱われるケースもたくさんあります。
自社の強みや、お客様が求めるデザインに合わせて、以下のような関連業種が関わってきます。
| 建設業許可業種 | 該当する主な外構工事の内容と特徴 |
|---|---|
| 造園工事業 | 庭づくり、植栽、芝張り、景石の配置など。景観や緑化の要素が強い案件で適用されます。 |
| 土木工事業 | 敷地の造成、大規模な駐車場づくり、高い擁壁など、地盤や構造に関わる土木の色が強い場合です。 |
| 石工事業 | ブロック積み、石張り、石材を使った門柱など。石材を主体とした工事を専門に請け負う業者向けです。 |
| 舗装工事業 | アスファルト舗装や、アプローチのインターロッキング、タイル張りなど、歩く面の仕上げを中心に行う場合です。 |
例えば、緑あふれる素敵なお庭を作りたいなら造園の知識が不可欠ですし、かっこいい石張りのアプローチを作るなら石工や舗装の技術が光ります。
庭の定義や、おしゃれな庭づくりのコツについては、「庭とは?意味や種類から後悔しない庭づくりのコツまで徹底解説」の記事も参考にしてみてください。
外構業者は、自社が一番得意とする工事をメインに据えて許可を取り、他の付随する作業は「附帯工事」として一括で請け負ったり、専門の仲間に外注したりして、スムーズな施工体制を作っているんですよ。
外構屋の給料と外構年収のリアルな実態
さて、ここからは皆さんが一番気になっているであろう「お金」の話です。
外構職人として働いた場合、給料や年収はどれくらいもらえるのでしょうか。
労働集約型産業である建設業において、外構屋の収入は技術レベルや経験、そして働き方によってハッキリと階層が分かれています。
データと現場のリアルな声をもとに、その実態を紐解いていきましょう。
職人の平均的な外構屋年収と限界
まず、厚生労働省などの公的データを見てみると、建設・土木作業員全体の平均年収が約390万円〜419万円なのに対し、外構工・エクステリア業の平均年収は約596.5万円と算出されています。
これを見ると、「おっ、外構業界って意外と稼げるんだな」と思うかもしれません。
確かに、建設業界全体の中では相対的に高収入を得やすい職種であることは間違いありません。
しかし、現場で泥やセメントにまみれて日々実作業を行う「一般的な外構職人」に焦点を当てると、少し違った景色が見えてきます。
現場職人のリアルな平均年収は、おおよそ400万円から600万円程度に落ち着くことが多いです。
キャリア別の目安は以下の通りです。
- 見習い・未経験層:年収300万円〜350万円程度
- 中堅職人(一人で現場を回せる):年収400万円〜550万円程度
- 職長クラス(現場責任者):年収500万円〜700万円程度
ここで知っておいてほしいのが、従業員として働く職人の収入には「明確な限界」があるという事実です。
外構工事は、どうしても人間の手と体を使う仕事です。
個人の職人が1日に積めるブロックの数や、綺麗に仕上げられるコンクリートの面積には物理的な限界がありますよね。
いくら残業をして稼ごうと思っても、体力の限界や生産性の壁にぶつかります。
そのため、会社員として雇われている限り、年収600万円から700万円付近で収入が頭打ちになる現象、いわゆる「1000万円の壁」が存在するのです。
この構造的な限界こそが、腕に自信のある熟練職人たちが次なるステップである「独立」を目指す最大の理由となっています。
未経験も歓迎される外構求人の傾向
「これから外構の仕事を始めてみたいけれど、経験がないから不安…」
そんなふうに思っている方、安心してください。
現在の外構業界の求人市場を分析すると、慢性的な人手不足を背景に、未経験者を大歓迎する企業が非常に多いのが特徴です。
というのも、外構工事の現場作業を始めるにあたって、絶対に持っていなければならない法的な資格は初期段階では要求されないからです。
そのため、現場での実作業を通じて仕事を覚えていく「OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)」を前提とした採用が活発に行われています。
経験者はさらに有利な売り手市場
もしあなたが、バックホーなどの重機運転資格を持っていたり、タイル張りの技能士資格を持っていたり、あるいは施工管理の実務経験があるなら、超即戦力として喉から手が出るほど欲しがられます。驚くような好待遇で迎えられることも珍しくありません。
最近の求人情報を見ると、業界全体の働き方改革の影響もあり、労働条件はかなり改善されてきています。
例えば、未経験者の施工管理職で「年間休日122日・完全土日祝休み」を確保しながら、年収350万円〜450万円からのスタートを約束する企業もあります。
現場作業員向けでも、月給23万円からスタートし、経験を積めば月給31万円以上、年収500万円以上を確実に見込める求人が多数存在します。
体力は使いますが、やればやるだけ技術が身につき、それが給料に直結する非常にやりがいのある環境だと言えますね。
外構屋独立でさらなる高収入を目指す
雇われの職人として技術を磨き、現場のすべてを任せられるようになったら、次に見えてくるのが「独立」という選択肢です。
先ほどお話しした「収入の頭打ち」を打破し、さらなる経済的成功を掴むためのメインルートがこれですね。
条件次第では、一人親方や小さな外構会社の社長として年収1000万円を突破することも、決して夢物語ではありません。
独立後の利益率と一人親方の働き方
独立して成功するかどうかは、職人としての「腕の良さ」だけでは決まりません。
経営者としての「利益率(粗利率)のコントロール」と「仕事を取ってくる営業力」が命になります。
外構工事業界全体の平均的な粗利率は20%〜30%程度が目安ですが、自分がどの立場で仕事を受けるかによって、この数字は劇的に変わります。
1. 下請け構造(ハウスメーカー等からの受注)
粗利率は15%〜20%程度と低めです。
元請けの会社が中間マージンを抜くため、どうしても単価が安くなってしまいます。
自分で営業しなくても仕事が降ってくる安定感はありますが、薄利多売になりがちで、休みなく働かないと利益が出ない状態に陥りやすいのがネックです。
2. 元請け構造(施主からの直接受注)
粗利率は25%〜35%程度まで跳ね上がります。
中間マージンがないため、1件あたりの利益が大きくなります。
ただし、自社のホームページやSNSでの集客、お客様へのデザイン提案など、高度な営業努力が不可欠になります。
3. 一人親方モデル(常用・特定業務中心)
見かけ上の粗利率はなんと50%〜65%程度にもなります。
材料はお客様や元請けに用意してもらい、自分の「手間(技術)」だけを提供する働き方です。
経費を極限まで抑えて単独で作業するため、売上から経費(車のガソリン代や道具代など)を引いた残りが、ほぼそのまま自分の利益になります。
◆にわ好きのワンポイントアドバイス
一人親方として月商100万円を売り上げたとします。経費を差し引いても、手元に50万円から65万円程度が残るというのが、独立した職人のリアルな経営感覚です。ただし、売上が増えても外注費や高額なリース代がかさめば「忙しいだけでお金が残らない」という落とし穴にハマります。コスト管理能力が本当に重要になってきますよ。
ちなみに、独立後にどんな作業をプロに任せ、どこをお客様自身のDIYで提案するかといった「コスト感覚」は、利益を出す上でとても大切です。
DIYで費用を抑える境界線については、「植栽なし外構を自分でDIY!失敗しない庭づくり完全ガイド」の記事でシビアに解説していますので、プロ目線の参考にしてみてください。
独立の必須条件となる労災保険加入
独立のメリットは、なんと言っても「自由な働き方」と「収入アップ」です。
しかし、光があれば必ず影があります。
外構屋として独立する(一人親方になる)にあたり、絶対に避けて通れない深刻なリスクが存在します。それが「労災保険への未加入問題」です。
外構の現場は、重機を使ったり、重いコンクリートブロックを運んだり、電動工具を使ったりと、常にケガと隣り合わせの危険な環境です。
日本の法律では、労災保険は「会社に雇われている労働者」を守るためのものです。
つまり、個人事業主である一人親方は労働者ではないため、原則として労災保険の対象外になってしまうのです。
もし現場で大ケガをしてしまったらどうなるか。
治療費は国民健康保険を使って自腹で払い、休んでいる間の収入補償はゼロ。本人も家族も、一瞬で路頭に迷う大ダメージを受けてしまいます。
この恐ろしいリスクを回避するために国が用意しているのが「労災保険の特別加入制度」です。
特別加入制度の手厚い補償内容
・療養補償:ケガの治療費や手術代などが、自己負担なし(全額補償)になります。
・休業補償:仕事ができなくなった場合、休業4日目から設定した日額の80%が生活費として支給されます。
・障害・遺族補償:万が一後遺症が残ったり死亡したりした場合の年金や一時金もカバーされます。
例えば、給付基礎日額10,000円コースを選んだ場合、年間の保険料は約54,750円(組合費別)です。
月に換算すれば数千円の負担で、これだけ手厚い保護が受けられるわけです。
しかも、払った保険料は確定申告で「社会保険料控除」として全額所得から引けるため、節税にもなります。
一人親方の労災保険特別加入制度や給付基礎日額などの詳細については、厚生労働省「労災保険への特別加入」で確認できます(出典:厚生労働省「労災保険への特別加入」)。
さらに言うと、今は特別加入制度に入っていないと「現場に入れてもらえない」のが常識です。
大手ゼネコンはもちろん、一般的な元請け企業でも、コンプライアンスの観点から「労災保険の加入証明書」の提示を義務付けています。
未加入=安全意識が低いとみなされ、仕事が一切もらえなくなるため、独立するなら特別加入は絶対の必須条件だと覚えておいてくださいね。
外構屋資格の種類と失敗しない業者選び
最後に、お客様の立場で「どんな外構屋さんに仕事を頼めばいいのか」という視点、そして職人さんが「どんな資格を取れば信頼されるのか」という視点からお話しします。
外構工事には「これがないと絶対に仕事をしてはいけない」という業務独占資格はありません。
しかし、だからこそ、持っている資格や実績がその業者の「レベルの高さ」を証明する強力な武器になります。
実務や安全を裏付ける外構屋の資格
信頼できる外構屋さんが持っている代表的な資格をいくつかご紹介します。
もし見積もりをもらう機会があれば、担当者の名刺にこれらの資格が書かれているかチェックしてみてください。
1. エクステリアプランナー
外構や庭園のデザイン、工事監理に関する専門知識を証明する資格です。
1級と2級があり、特に1級は合格率30%〜50%程度の難関。この資格を持っているプランナーは、単なる工事ではなく、美観と使い勝手を両立した素晴らしい提案をしてくれる期待大です。
2. 土木・建築施工管理技士(国家資格)
現場の工程、安全、品質を管理するプロフェッショナルの証です。
この資格を持っていると、建設業許可を取るための「専任技術者」になれるため、業者の信頼度は跳ね上がります。
特に2次検定(実地試験)まで突破した1級・2級の保持者は、コンクリートの品質や地盤の強度について深い知識を持っています。
3. 各種技能士資格(国家資格)
職人さんの「腕の良さ」を国が証明する資格です。
「造園技能士」や「ブロック建築技能士」などがあります。
特に1級は、長年の実務経験と極めて高い技術力がないと合格できないため、1級技能士が施工してくれるなら、仕上がりは間違いないと思って良いでしょう。
4. その他の有用な資格
コンクリートの配合や品質管理の専門家である「コンクリート技士」や、お庭の照明や電動ゲートの配線を合法的に行える「電気工事士」なども、外構屋さんの実力を底上げする重要な資格です。
資格名だけでなく実績と提案力を見る

名刺に立派な資格が並んでいることは安心材料の一つですが、それだけで業者を決めてしまうのは少し危険です。
本当に良い外構屋さんは、資格の知識を活かして「お客様にリスクをしっかり説明し、安全な提案ができる業者」です。
例えば、ブロック塀の高さ制限について。
建築基準法では、コンクリートブロック塀の高さは「地盤面から2.2メートル以下」という絶対的な上限が定められています。
さらに、高さが1.2メートルを超える場合は、一定の間隔で「控え壁(補強のための出っ張り)」を設置することが義務付けられています。
ブロック塀の構造基準については、国土交通省「ブロック塀に関する基準」でも確認できます(出典:国土交通省「ブロック塀に関する基準」)。
2018年の大阪北部地震などで、違法なブロック塀が倒壊して尊い命が奪われた痛ましい事故を覚えている方も多いでしょう。
悪徳業者・知識不足の業者を見抜くポイント
お客様が「とにかく目隠しのために、高くて平らなブロック塀を作ってほしい」と要望したとします。
この時、「わかりました、やりましょう!」と安請け合いする業者は要注意です。
優良な業者は、「法律で高さは2.2mまでと決まっています。1.2mを超えるのでお庭のスペースは少し狭くなりますが、安全のために必ず控え壁が必要です」と、プロとしてダメなものはダメとハッキリ言ってくれます。
また、地域によっては独自の厳しいルールが存在します。
例えば京都市の景観条例では、コンクリートブロックをむき出しにすることが禁じられていたり、一定の緑化面積が義務付けられていたりします。
こうした地域ごとの景観や緑化に関する基準・手続きは自治体によって異なるため、工事前に確認することが大切です。京都市の場合は、「設計・工事等で基準・手続をお調べの方はこちらを御覧ください!」で景観に関する基準や手続を確認できます(出典:京都市「設計・工事等で基準・手続をお調べの方はこちらを御覧ください!」)。
こういった複雑な条例をしっかり把握し、行政と協議しながら、お客様の希望と法律の最適解を見つけ出せる「提案力」と「交渉力」こそが、真のプロフェッショナルの証拠です。
業者選びの際は、過去の施工実績の写真を見せてもらいながら、「なぜこのデザインにしたのか」「耐久性はどうなのか」を質問してみてください。
そこで素人にも分かりやすく、納得のいく説明をしてくれる業者こそが、あなたの大切な家を任せるにふさわしいパートナーですよ。
外構屋に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 家を建てたハウスメーカーに外構も一緒に頼むのと、外構専門業者に直接頼むのはどちらが良いですか?
A. どちらにもメリット・デメリットがあります。ハウスメーカーに頼むと、建物のデザインと統一感が出やすく、住宅ローンに組み込みやすいのがメリットです。窓口も一つで済むので手間がかかりません。しかし、間に中間マージン(仲介手数料)が発生するため、費用は割高になりがちです。
一方、外構専門業者に直接依頼する(元請けとして頼む)と、中間マージンがカットされるため、同じ予算でもより豪華な材料を使えたり、費用を大幅に抑えたりすることができます。デザインの自由度も高いので、こだわりがある方やコストを抑えたい方には外構専門業者がおすすめかなと思います。
Q2. 外構屋さんに工事の相談や依頼をするベストなタイミングはいつですか?
A. 新築の場合、建物の「間取り」が決まったタイミング、遅くとも「着工前」には外構屋さんにも相談を始めるのがベストです。
建物の配置が決まった後に外構を考え始めると、「駐車スペースが足りない」「水道の配管が邪魔で植栽が植えられない」といったトラブルが起きやすくなります。建物と外構を同時進行で計画することで、敷地全体を無駄なく使った美しいバランスの家が完成しますよ。
Q3. 全くの未経験から外構職人になるには、まず何から始めればいいですか?
A. 外構業界は未経験者を広く歓迎しているため、まずは「未経験歓迎」の求人を出している外構業者や造園業者に飛び込んで、現場の補助作業からスタートするのが一番の近道です。
特別な資格がなくても始められますが、普通自動車免許(できればマニュアル車)は必須レベルです。現場で働きながら、会社のお金で重機の免許を取らせてもらったり、実務経験を積んでから「ブロック建築技能士」などの資格に挑戦していくのが一般的なキャリアアップの流れになります。
Q4. 予算が少ないのですが、外構費用を少しでも安く抑えるコツはありますか?
A. 費用を抑える最大のコツは、「プロに任せる部分」と「自分でDIYする部分」を明確に分けることです。
駐車場や高いブロック塀など、安全性や耐久性が求められる部分は絶対にプロに任せてください。一方で、お庭の砂利敷きや防草シートの設置、人工芝の張り付けなどは、体力は使いますがDIYでも十分に可能です。これらを自分で行うだけで、職人さんの人件費(数十万円単位)を大幅にカットすることができますよ。まずは優先順位をつけ、複数の業者から相見積もりを取って比較することが大切です。
特に砂利敷きや防草シートのDIYについて詳しく知りたい方は、「外構の砂利敷きDIY|防草シート・残土処分・費用の注意点」も参考にしてください。





