
こんにちは。庭づくり・外構リフォーム完全ガイド、運営者の「にわ好き」です。
家づくりやリフォームの計画が進む中で、外構パースという言葉を耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。素敵な庭やアプローチのイメージ図を見せてもらうと、新しい生活への期待が一気に膨らみますよね。でも同時に、このきれいな図面を作るのにはどれくらいの値段がかかるのか、あるいは無料のスマホアプリやソフトを使って自分で作成することはできないのか、と気になっている方も多いはずです。プロに依頼した場合の費用相場や、見積もりに含まれるパースの扱い、そして自分でデザインするための見方やコツを知っておくことは、理想のエクステリアを実現するためにとても大切です。
- 外構パース作成にかかる費用の相場と無料の仕組み
- スマホやPCを使って自分でパースを作成できるおすすめツール
- 失敗を防ぐためのプロのパースの見方とチェックポイント
- 業者にイメージを正しく伝えて修正依頼をスムーズに行うコツ
外構パースの作成費用と無料アプリ

外構パースは、専門的な技術を使って描かれるものですが、その費用体系は少し分かりにくい部分があります。「無料で作ります」という業者もいれば、しっかりと設計料を提示するところもあります。ここでは、プロに依頼した場合の実際の値段相場と、最近進化している無料アプリを使って自分でイメージを作る方法について、詳しく解説していきます。
外構パースの値段相場と費用の内訳
まず、プロに外構パースを依頼する場合の費用についてですが、これは依頼する会社の形態やパースのクオリティによって大きく異なります。一般的に「パース作成無料」と謳っている施工会社も多いですが、それはあくまで「工事契約を前提としたサービス」であることがほとんどです。
実際の市場相場としては、以下のような価格帯が目安になります。
| レベル・用途 | 費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 簡易提案 | 無料〜 | ラフな配置図や簡易的な3Dイメージ。契約前の検討用。 |
| 標準パース | 1.5万〜4万円 | 一般的な外構業者が提示するレベル。建物を含めたバランス確認が可能。 |
| 高品質・設計 | 5万〜10万円 | 詳細なデザイン提案や植栽計画を含む。設計契約が必要なケースが多い。 |
| ハイエンドCG | 15万円以上 | 広告に使われるような写真レベルのリアルな画像。 |
多くの外構業者では、見積もりの「諸経費」や「設計料」の中に、標準的なパース作成費が含まれています。注意したいのは、契約に至らなかった場合に「図面作成費」として実費を請求されるケースがあることです。これは事前の取り決めによりますので、最初に確認しておくことが大切です。
ここに注意!
「無料」で提案されたパースや図面の著作権は、基本的に業者側にあります。他社にその図面を持ち込んで「これと同じものを安く作ってください」と依頼するのは、著作権侵害やモラル違反になるので絶対にやめましょう。
無料で外構パースは作れるのか
結論から言うと、現在は無料のツールを使って、一般の方でも外構パースを作ることは十分に可能です。
もちろん、プロが使う業務用のCADソフト(RIKCADなど)のような精密な図面や、写真と見間違えるようなリアルな質感を作るのは難しいかもしれません。しかし、「駐車場の配置をどうするか」「フェンスの高さはどれくらいがいいか」といったイメージの具体化や、家族とアイデアを共有する目的であれば、無料ツールでも十分な機能を備えています。
自分でパースを作ることの最大のメリットは、自分のペースで納得いくまでシミュレーションできる点です。打ち合わせの前に自分でイメージを固めておけば、業者さんへの要望もより具体的になり、伝わりやすくなりますよ。
スマホで使える外構パースアプリ

PCを持っていなくても、スマホやタブレットのアプリを使えば、通勤時間やちょっとした空き時間に指先ひとつで外構デザインを試すことができます。
おすすめのスマホアプリ
- Room Planner / Home Design 3D
本来はインテリア配置用ですが、庭やバルコニーの作成も可能です。直感的に操作できるので、初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。 - Magicplan / IKEA Place
これらはAR(拡張現実)技術を使っています。スマホのカメラを通して、実際の庭に家具やフェンスを仮想的に配置してみることができるので、リアルなサイズ感を確認したい時に便利です。
スマホアプリは手軽さが魅力ですが、日本の住宅事情に特化した外構パーツ(特定のメーカーのフェンスや門扉など)は少ない傾向にあります。あくまで「雰囲気をつかむためのツール」として割り切って使うのがおすすめです。
自分で外構パースを作成する手順
いきなり3Dソフトを立ち上げて描き始めるのではなく、正しい手順で進めることが、失敗しないパース作成のコツです。私がおすすめするステップは以下の通りです。
- 敷地の寸法を測る
まずは敷地と建物の配置関係を把握します。手元に敷地図や配置図があればベストですが、なければメジャーで大まかな距離を測っておきましょう。 - ゾーニング(配置計画)を決める
どこに駐車場を作り、どこをアプローチにするか。まずは「面」で配置を決めます。いきなり木を植えたりせず、ブロックごとの配置を優先してください。 - 建物を配置する
外構だけでなく、建物の形(箱型でOK)を配置します。家とのバランスを見ることが外構デザインでは最も重要だからです。 - 外構パーツを配置する
フェンス、カーポート、植栽などを配置していきます。最初は種類にこだわらず、高さや位置関係を確認することに集中しましょう。
ポイント
最初から細部にこだわりすぎないことが大切です。「全体像」→「細部」の順で進めると、修正も楽でスムーズに形になります。
おすすめの外構パース作成ソフト
PCを使って、もう少し本格的にシミュレーションしてみたいという方には、以下のソフトがおすすめです。どれも無料版やWebブラウザ版が用意されています。
- SketchUp Free(Web版)
世界中で使われている3Dモデリングツールです。操作が直感的で、自由度が非常に高いのが特徴。「3D Warehouse」というライブラリから、世界中のユーザーが作った車やベンチなどのモデルを無料でダウンロードして配置できます。 - マイホームクラウド
こちらは日本製のWebツールです。間取り図を作ると自動で3D化してくれます。外構機能は簡易的ですが、日本の住宅デザインに馴染みやすく、家と庭のバランスを確認するのに最適です。 - Twinmotion(非商用版など)
もしPCのスペックに自信があるなら、プロも使うこのソフトに挑戦するのも面白いかもしれません。圧倒的にリアルな植栽や天候の表現が可能で、風に揺れる木々などを動画で確認できます。
失敗しない外構パースの見方と活用術

業者さんから素敵なパースが出てくると、それだけで「わぁ、すごい!」と感動してしまいがちですが、そこで思考停止してはいけません。パースはあくまで「完成予想図」であり、契約前の重要な検証ツールです。ここでは、後悔しないためにチェックすべきポイントや、デザインのトレンドについて解説します。
外構パースの見方とチェック項目
パースを見る際、ただ絵として眺めるのではなく、生活するシーンを具体的にイメージしながら「粗探し」をするくらいの気持ちで確認することが大切です。
特に注意したいのが「広角レンズ効果」による歪みです。パースは狭い空間を広く見せるために、カメラのレンズを広角に設定して描かれることが多いです。そのため、画面の端の方が引き伸ばされ、実際よりも駐車場が広く見えたり、奥行きがあるように錯覚したりすることがあります。「パースでは車が余裕で停められそうだったのに、実際はギリギリだった」という失敗はよくある話です。必ず平面図の寸法と照らし合わせて確認しましょう。
チェックリスト
- 高さ関係:階段の段差はきつくないか、フェンスの高さは目隠しとして十分か。
- 隣地との関係:隣の家の窓と視線がぶつかっていないか、圧迫感を与えていないか。
- 動線の確認:玄関から道路まで、ポストや植栽が通行の邪魔になっていないか。
おしゃれな外構パースのデザイン

せっかくパースを作るなら、おしゃれでトレンドを押さえたデザインにしたいですよね。2025年に向けて注目されているキーワードを知っておくと、業者さんへのオーダーもスムーズになります。
最近の主流は、異素材を組み合わせた「複合型デザイン(Mix Style)」です。例えば、無機質でクールなコンクリートの壁に、温かみのある天然木や植栽を組み合わせることで、洗練された印象になります。パース上では、こうした素材の質感の違いがどれくらいリアルに表現されているかもチェックポイントです。
また、環境に配慮した「サステナブル」なデザインも人気です。完璧に作り込まれた庭よりも、自然な植栽の揺らぎや、経年変化を楽しめる素材感が好まれる傾向にあります。
3Dシミュレーションの効果的活用

最新のCGパースは、単なる静止画以上の機能を持っています。これを活用しない手はありません。
一つは「カラーシミュレーション」です。外壁の色やアプローチのタイルの色など、迷っている複数のパターンをパース上で切り替えて比較してみましょう。「なんとなく」ではなく、「こっちの方がバランスが良い」と論理的に選べるので、後悔が少なくなります。
もう一つ重要なのが「日照・ライティングシミュレーション」です。季節ごとの影の落ち方を確認したり、夜間の照明計画を検証したりできます。特に夜のパースは重要です。照明が防犯上効果的な位置にあるか、雰囲気を演出できているかを事前に確認できるのは、3Dならではのメリットです。
業者への修正依頼のコツとマナー
提案されたパースを見て、「ここの色を変えたい」「配置を少しずらしたい」と思うことは当然あります。しかし、パースの修正には相応の時間とコストがかかることを理解しておく必要があります。
スムーズに修正を依頼するためのコツは、「要望をまとめて伝える」ことです。「やっぱりここも」「次はここも」と五月雨式に依頼すると、その都度作業が発生し、プラン確定までの期間が長引いてしまいます。家族で話し合って要望をリスト化し、優先順位をつけてから伝えましょう。
対面修正の活用
最近では、打ち合わせの場でデザイナーがPCを操作し、その場で色や配置を変更してくれる「ワンストップ打ち合わせ」を行う業者も増えています。これなら「あ、今の色のほうがいいかも」といった直感的な判断ができ、打ち合わせ回数も減らせるのでおすすめです。
理想の外構パースを実現するために
外構パースは、私たち施主にとって、完成後の暮らしを疑似体験できる唯一の手がかりです。それは、単にきれいな絵を見るためだけのものではなく、「安心感」を得て、自分たちの選択に「納得感」を持ち、これからの家づくりに「ワクワク」するための大切なツールです。
業者さんに任せっきりにするのではなく、無料アプリなどで自分なりのイメージを持った上で、プロの技術で作られたパースをしっかりと検証する。この「対話」こそが、理想のエクステリアを実現する一番の近道だと思います。ぜひ、パースという視覚情報をフル活用して、素敵な庭づくりを楽しんでくださいね。
