
こんにちは。庭づくり・外構リフォーム完全ガイド、運営者の「にわ好き」です。
毎日、窓から見えるお庭の木々。新緑の季節や紅葉の時期は本当に心を癒やしてくれますが、ふと気づくと「あれ?なんだかボサボサになってきたな…」と感じること、ありませんか?特に、枝が伸びすぎて隣の家の敷地に入りそうになっていたり、電線に掛かりそうになっていたりすると、途端に焦りや不安が押し寄せてくるものです。「そろそろ切らないとマズいかな」と思っても、いざ業者さんに頼もうとすると、一体いくらかかるのか全く検討がつかなくて、二の足を踏んでしまう方も多いはずです。
インターネットで「庭木の剪定 相場」と検索しても、サイトによって書いてある金額がバラバラだったり、「要見積もり」ばかりで具体的な数字が出てこなかったりと、モヤモヤした経験をお持ちの方もいるでしょう。「松の木は高いって聞くけど、うちの松はどうなんだろう?」「シルバー人材センターにお願いすれば安くなるのかな?でも変な風に切られたら嫌だし…」そんな風に、費用と仕上がりのバランスで悩んでいるあなたのために、今回は庭木剪定のお金の話を徹底的に掘り下げてみたいと思います。
実は、庭木の手入れにかかる費用には、業界共通の「計算のルール」があるんです。このルールさえ知ってしまえば、提示された見積もりが適正なのか、それともちょっと割高なのか、自分で判断できるようになりますよ。大切な庭木を守りつつ、無駄な出費を抑えるための知識を、私の経験を交えてお話ししますね。
- 職人さんの「日当制」と木ごとの「単価制」、2つの料金システムの違いと計算の裏側
- 木の高さが3m、5m、7mを超えると料金が倍増する理由と具体的な金額目安
- 松やマキなどの特殊な木や、生垣・植込みの面積計算など、追加費用がかかるポイント
- シルバー人材センターやDIYのリスク、民法改正による近隣トラブル対策など、安さの裏にある注意点
庭木の剪定の相場と基本となる料金体系

まず最初に、庭木の剪定費用がどのように計算されているのか、その裏側にある「業界の仕組み」を一緒に解き明かしていきましょう。皆さんがスーパーで野菜を買うとき、重さで値段が決まることもあれば、1個いくらで売られていることもありますよね。実は庭木の剪定も同じで、業者さんが提示する見積もりには大きく分けて「日当制」と「単価制」という2つの計算パターンが存在します。
この2つは全く異なる考え方に基づいているため、同じ庭を見積もってもらっても、どちらの方式を採用しているかによって金額に大きな差が出ることがあります。「なんでA社とB社でこんなに金額が違うの?」と驚かないためにも、まずはこの基本構造をしっかり理解しておきましょう。これを知っておくだけで、業者さんとの会話がスムーズになり、「この人は相場を知っているな」と思わせることで、適正な価格を引き出しやすくなりますよ。
日当制と単価制の違いや計算方法の仕組み
庭木の剪定をお願いするとき、一番混乱しやすいのがこの計算方法の違いです。どちらが良い悪いというわけではなく、お庭の状況や依頼内容によって向き不向きがあるんですね。それぞれの特徴を深掘りしてみましょう。
まず「日当制(人工制)」についてです。これは昔ながらの植木屋さんに多いスタイルで、「職人さん1人が1日作業していくら」という計算方法です。例えば、「日当2万円の職人さんが2人で来て、半日で終わった」なら2万円、「1人で来て2日かかった」なら4万円、といった具合です。
この方式の最大のメリットは、庭全体の「トータルケア」をお願いしやすい点にあります。「この木とあの木を切って、ついでにそこの草むしりもして、最後に消毒もお願い」といったように、作業内容が多岐にわたる場合や、定量化しにくい細かい作業が多い場合に適しています。時間内であれば、柔軟に対応してくれる職人さんが多いのも魅力ですね。
しかし、デメリットもあります。それは「作業が終わるまで総額が確定しないことがある」という点と、「職人さんの作業スピードによってコスパが変わる」という点です。のんびり作業する職人さんだと、時間がかかって費用がかさむ…なんてことも。
一方、「単価制」は、「高さ3mの木が1本3,000円」「生垣5メートルで5,000円」というように、作業対象ごとに料金が決まっている明朗会計なシステムです。最近のマッチングサイトや大手チェーン店、ホームセンターの受付などは、ほとんどがこの方式を採用しています。
単価制のメリットは、なんといっても「見積もりの透明性」です。作業前に「この木とこの木を切るので合計〇〇円です」と金額が確定するため、後から追加料金を請求される心配が少なく、予算を立てやすいのが嬉しいポイントです。「今回は予算が厳しいから、玄関前のこの1本だけ切ってほしい」といったスポット依頼もしやすいですね。
職人のレベルで日当は変わる?「誰が来るか」が重要!
日当制の場合、料金の安さだけで選ぶのは危険です。なぜなら、「日当が安い=経験が浅い」可能性があるからです。
例えば、日当3万円のベテラン親方は、手際が良く、難しい松の剪定も半日で美しく仕上げてくれるかもしれません。対して、日当1万5千円の経験の浅い職人は、同じ作業に丸1日かかり、仕上がりもイマイチ…ということもあり得ます。
結果的に支払う金額が同じ(またはベテランの方が安い)なら、腕の良い職人さんに来てもらいたいですよね。「高い職人さんは作業が速くて綺麗」というのは、この業界の常識なんです。
| 職能レベル | 日当相場の目安(1日) | 業務特性と適性 |
|---|---|---|
| 熟練庭師(親方クラス) | 20,000円 〜 30,000円 | 松の剪定、透かし剪定、石組み、高度な造園デザインなど。伝統的な日本庭園の維持には必須の存在です。 |
| 一般植木屋(中堅) | 15,000円 〜 20,000円 | 一般的な庭木の剪定、刈り込み作業。標準的な技術を持ち、効率的に作業をこなします。 |
| 見習い・補助作業員 | 10,000円 〜 15,000円 | 剪定後の枝葉の掃除、搬出、除草作業などがメイン。剪定技術はまだ未熟な場合が多いです。 |
地域によってもこの相場は変動します。都心部では移動の渋滞リスクや駐車場代、物価の高さから、地方に比べて2〜3割ほど高くなる傾向があります。「うちの地域はどうかな?」と思ったら、近所の植木屋さんのホームページをいくつか見比べてみると良いでしょう。
高さ3mから7m別の剪定単価の目安

単価制で見積もりを取る際、金額を決定づける最も大きな要素、それはズバリ「木の高さ」です。樹種も関係しますが、まずは高さがベースになります。私の経験上、ここには「3メートル」「5メートル」「7メートル」という明確な「費用の壁」が存在します。
「たかが高さの違いでしょ?」と侮ってはいけません。この区切りは、単に木が大きいから料金が高いというだけでなく、「職人さんの命のリスク」と「使用する機材のグレード」が劇的に変わる境界線だからなんです。それぞれの高さで、作業現場では何が起きているのか、具体的にイメージしてみましょう。
① 高さ3m未満(低木):最もリーズナブルなゾーン
高さ3メートル未満の木は、大人の背丈より少し高い程度か、小型の脚立(3尺〜5尺程度)があれば十分に手が届く範囲です。この高さであれば、万が一脚立からバランスを崩しても、大怪我に繋がるリスクは比較的低いですし、職人さん1人でサクサクと作業を進められます。
そのため、料金相場も1本あたり2,500円〜4,000円程度と最も安く設定されています。シルバー人材センターなどの安価なサービスでも、この高さまでなら対応してくれるケースがほとんどですね。
② 高さ3m〜5m(中木):リスクとコストが跳ね上がる境界線
ここが一番のポイントです。高さが3メートルを超えて5メートルに達すると、一般的な2階建て住宅の1階の屋根を超え、2階の窓付近の高さになります。こうなると、ホームセンターで売っているような家庭用の脚立では届きません。プロ用の大型の造園用三脚(8尺〜12尺など)が必要になってきます。
この高さでの作業は、恐怖感も出てきますし、枝を落とす際も下の植木やフェンスを傷つけないよう慎重なコントロールが求められます。そのため、料金は一気に上がり、1本あたり5,000円〜9,000円程度が相場となります。低木に比べて約2倍のコストがかかると考えてください。
③ 高さ5m〜7m(高木):プロでも緊張する危険領域
5メートルを超えると、完全に2階の屋根の高さです。ここまでくると、通常の脚立や三脚で作業するのは物理的に難しく、木に直接登ったり、さらに長い梯子をかけたりする高度な技術が必要になります。転落すれば命に関わる高さですから、「危険手当」の意味合いも強くなります。
相場は1本あたり13,000円〜20,000円程度。作業時間も長くかかり、職人さんも複数名で安全確保しながら行うことが多いため、どうしても高額になってしまいます。
7m以上の巨木は「別世界」の料金に!?
もしお庭の木が7メートル(3階建ての高さ相当)を超えていたら、通常の料金表は適用されないと思ってください。このクラスになると、人の力だけで登って剪定するのは危険すぎるため、高所作業車やクレーン車(ユニック)といった重機の出動が必要になるケースが多いからです。
重機を使う場合、剪定料金とは別に、重機のチャーター代(1日3万円〜10万円!)や、道路に停めて作業するための交通誘導員の人件費などが加算されます。結果として、1本の木を切るのに10万円以上かかるなんてことも珍しくありません。
「気づいたら巨木になっていた…」となる前に、3m〜5mの範囲で高さを止める「芯止め」という剪定を定期的に行うことが、長い目で見て一番の節約術になります。
松やマキの手入れにかかる特殊技術料
「庭木の剪定 相場」と検索されている方の中で、お庭に立派な「松(マツ)」が植わっている方は、少し覚悟が必要かもしれません。なぜなら、造園業界において松は「木の王様」であり、その剪定費用も他の木とは別格だからです。
一般的に、シマトネリコやハナミズキなどの「雑木(ぞうき)」と呼ばれる木は、ある程度ハサミやバリカンで形を整えることができます。しかし、松はそうはいきません。松の剪定は単に枝を切るだけでなく、「手入れ」と呼ばれる非常に繊細で手間のかかる作業が必要になるからです。
例えば、松の葉をバリカンでバサバサと刈り込んでしまうとどうなると思いますか?切り口が茶色く枯れ込み、美しい緑色が失われるだけでなく、不自然な形になって松本来の風格が台無しになってしまいます。最悪の場合、木が弱って枯れてしまうことさえあります。
そのため、職人さんは以下の作業をすべて「手作業」で行います。
- ミドリ摘み:春に出てくる新芽(ミドリ)を手で折って、成長をコントロールする作業。
- 揉み上げ(もみあげ):古くなった葉を一本一本手でむしり取り、枝ぶりを透かして日当たりと風通しを良くする作業。
想像しただけでも気が遠くなるような作業ですよね。松1本を仕上げるのに、熟練の職人さんでも半日から丸一日かかることもザラにあります。そのため、料金相場は1本あたり15,000円〜30,000円以上となるのが一般的です。これは同じ高さの他の木と比べて、2倍から3倍、場合によってはそれ以上の価格設定です。
マキやツゲなどの「仕立て物」も割増対象
松以外にも、特殊な技術料がかかる木があります。それは、人工的に形を作っている「仕立て物(トピアリー)」です。
例えば、ラカンマキを「門かぶり」の形にしていたり、ツゲやキャラボクを丸い玉のような形(玉散らし)にしていたりする場合です。これらも、美しい形を維持するために高度な刈り込み技術とセンスが求められるため、通常の剪定単価に数千円〜の技術料が上乗せされることが多いです。
安易に素人が手を出すと取り返しがつかない?
「高いから自分でやろう」と、YouTubeなどの見よう見まねで松の剪定に挑戦する方もいますが、これは非常にリスクが高いです。一度間違った位置で枝を切ってしまうと、元の樹形に戻るまでに数年、あるいは二度と戻らないこともあります。資産価値のある立派な木であればあるほど、その価値を維持するための「必要経費」として、プロへの依頼を検討すべきでしょう。
生垣や植込みの長さと面積別料金相場
道路からの目隠しや、隣家との境界線として重要な役割を果たしている「生垣」や「植込み」。これらは木の本数ではなく、基本的に「長さ(メートル)」や「面積(平方メートル)」で計算されます。「うちの生垣は結構長いから高くなりそうだな…」と心配な方も多いですよね。
一般的な料金相場は以下の通りです。
- 生垣(高さ1m未満):1メートルあたり500円〜1,000円
- 生垣(高さ1m〜2m):1メートルあたり1,000円〜2,000円
- 植込み(サツキやツツジなど):1平方メートルあたり500円〜1,500円
ここで重要なのは、「高さ」が料金に大きく影響する点です。特に注意したいのが、生垣の高さが2メートルを超えた場合です。
高さ2メートルの生垣を想像してみてください。職人さんが剪定する場合、単に側面(道路側や庭側)を刈り込むだけではありません。生垣の頂上部分、いわゆる「天端(てんば)」を平らに揃える作業が必要になります。2メートルの高さの天端を揃えるためには、職人さんは脚立に乗ったまま、横に移動しながら作業をしなければなりません。
これは非常に不安定で危険な作業ですし、もし生垣の下に花壇やフェンス、段差などがあって脚立が立てにくい状況だと、作業難易度はさらに跳ね上がります。そのため、高さ2m〜3mを超える生垣の場合、単価が倍以上になったり、あるいは「危険作業」として見積もりを断られたりするケースもあるんです。
「透かし剪定」か「刈り込み」かで料金が変わる?
生垣の剪定には、バリカンで表面を均一に揃える「刈り込み」と、不要な枝を根元から抜いて風通しを良くする「透かし剪定」があります。通常の見積もりは「刈り込み」が前提ですが、長年放置して中が枯れ込んでいる場合などは、時間をかけて「透かし剪定」をする必要があります。この場合、手間がかかるため料金が高くなる(あるいは日当制になる)ことがあります。見積もりの際に、「今回は形を整えるだけでいいのか」「中までスッキリさせたいのか」を伝えると、より正確な金額が出ますよ。
剪定枝のゴミ処分費や出張費の内訳
見積もり書をもらったときに、一番見落としがちで、かつ「えっ、こんなにかかるの!?」と驚く項目。それが「ゴミ処理代(発生材処分費)」です。「切った枝なんて、ゴミ袋に入れて捨てればタダじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそう簡単ではないんです。
まず、剪定で出る枝葉の量は想像以上です。中木を数本切っただけでも、45リットルのゴミ袋で10袋、20袋と山積みになることはザラにあります。これを家庭ゴミとして毎週少しずつ出すのは、保管場所の問題や虫の発生、結束の手間を考えると現実的ではありません。
業者がトラックで持ち帰って処分する場合、それは「事業系廃棄物」として扱われるため、業者側にも処分場での支払いが発生します。そのため、これをお客さんに請求するのは正当なことなのです。
ゴミ処分費の相場は以下の通りです。
- 軽トラック1台分:3,000円 〜 8,000円程度
- 2トントラック1台分:10,000円 〜 25,000円程度
- ゴミ袋(45L)換算:1袋あたり450円 〜 500円程度
剪定料金自体が安くても、この処分費が含まれていないと、最終的な支払い総額は高くなってしまいます。「剪定費1万円!」という広告を見て頼んだら、ゴミ処分費と出張費でプラス1万円かかった…なんてトラブルもよく耳にします。必ず「処分費込みの金額ですか?」と確認しましょう。
出張費や諸経費もチェック
処分費以外にも、「出張費」や「諸経費」という項目があります。
出張費:業者の拠点からお宅までの移動距離に応じてかかります。遠方の業者に頼むと数千円加算される場合があるので、なるべく地元の業者さんを探すのが節約のコツです。
駐車場代:ご自宅に業者のトラック(軽トラや2トントラック)を停めるスペースはありますか?もし路上駐車ができず、近隣のコインパーキングを利用しなければならない場合、その実費は依頼主負担になるのが一般的です。
| 項目 | 目安金額 | 注意点 |
|---|---|---|
| 発生材処分費 | 軽トラ1台 3,000円〜 | 量が多い場合は2トントラック料金になることも。自分で処分すれば0円だが手間は甚大。 |
| 出張費 | 2,000円〜5,000円 | 遠方の業者は避けるのが無難。無料エリアを確認しよう。 |
| 駐車場代 | 実費 | 駐車スペースの有無を事前に伝えておくとスムーズ。 |
| 消毒費 | 1本 500円〜2,000円 | 害虫予防のために薬剤散布をする場合のオプション費用。 |
庭木の剪定の相場を抑える業者選びのコツ

ここまで、庭木剪定の料金が決まる「業界の裏側」を包み隠さずお話ししてきました。「うーん、やっぱりプロにお願いすると、それなりの金額になってしまうんだな…」と、少しお財布の紐を締め直した方もいるかもしれませんね。
でも、諦めるのはまだ早いです!実は、依頼する相手やタイミング、そして自分の関わり方を少し工夫するだけで、剪定費用をガクンと抑えることができるんです。安かろう悪かろうではなく、必要な品質を確保しながら賢くコストダウンするための、プロ直伝の節約術をご紹介します。
シルバー人材センターや便利屋の活用法
「とにかく1円でも安く済ませたい!」そう考えた時に真っ先に思い浮かぶのが、地域の「シルバー人材センター」や「便利屋(何でも屋)」ではないでしょうか。これらは専門の造園業者に比べて格安で依頼できることが魅力ですが、その安さには明確な理由と「向き不向き」が存在します。
まず、シルバー人材センターです。これは定年退職された高齢者の方に、生きがいとして働いてもらうための公共的な組織です。営利を第一目的としていないため、料金は非常に良心的です。
シルバー人材センター活用のポイント
- 相場:日当 12,000円 〜 15,000円程度(時給換算で非常に安い)
- 向いている作業:高さ3m未満の低木の剪定、生垣の刈り込み、草むしり
- 注意点:「高所作業」は安全規定で断られることが多いです。また、元植木職人の方もいれば、趣味レベルの方もいるため、技術のバラつきが大きく、指名もできないのが一般的です。仕上がりにこだわりがなく、とりあえずサッパリさせたい場合に最適です。
次に便利屋です。彼らの強みは「ついで頼み」ができることです。「庭木の剪定と一緒に、雨樋の掃除と不用品の回収もお願いしたい」といった要望には柔軟に応えてくれます。
ただし、園芸の専門知識を持っていないスタッフが作業する場合、「花芽(来年花が咲く芽)まで全部切り落としてしまった」「強く切りすぎて木が枯れた」といったトラブルも少なくありません。料金も時間制(1時間3,000円〜)が多いため、手際の悪いスタッフだと逆に割高になるリスクも潜んでいます。
| 依頼先 | 費用感 | 技術・品質 | おすすめのシーン |
|---|---|---|---|
| 造園業者・植木屋 | 高め | ◎(プロ品質) | 松の手入れ、高木、大切なシンボルツリー、美観重視 |
| シルバー人材センター | 安い | △〜◯(人による) | 低木の刈り込み、除草、とにかく安く済ませたい時 |
| 便利屋 | 時間制 | △(専門外が多い) | 少量の剪定、不用品回収などとのセット依頼 |
自分でやるDIYの道具代と損益分岐点

究極のコストカット、それは「自分でやる(DIY)」ことです。「自分でやればタダ!」…確かにその通りなのですが、実はここにも見えないコストとリスクが潜んでいます。これから道具を揃えて始めようという方は、まず初期投資のシミュレーションをしてみましょう。
本格的に剪定を行うためには、最低限これだけの道具が必要です。
- 剪定鋏・植木鋏:3,000円〜6,000円(安物はすぐに切れなくなり、手を痛めます)
- 剪定ノコギリ:2,000円〜4,000円
- 脚立(1.8m〜2.4m):10,000円〜20,000円
- ヘッジトリマー(電動バリカン):15,000円〜30,000円(生垣があるなら必須)
- 掃除用具・ゴミ袋:数千円
合計すると、初期投資だけで35,000円〜70,000円程度かかります。もし「今回1回だけ」のためにこれらを揃えるなら、プロに頼んだ方が安いケースも多いのです。
そして何より恐ろしいのが、「怪我のリスク」です。脚立からの転落事故は、家庭内の事故でも上位に入ります。もし骨折して入院となれば、治療費や仕事の休業補償で、植木屋さんに10年分頼めるくらいの金額が飛んでいきます。
ここがDIYの限界ライン!
私がおすすめするDIYの境界線は「地面に足がついているか、小型の脚立(3段程度)で届く範囲」です。高さ3mを超える木や、屋根に登っての作業は、迷わずプロに任せてください。安全をお金で買うのも、立派な節約術ですよ。
閑散期の冬など安い時期に依頼する技
旅行にハイシーズンとオフシーズンがあるように、庭木の剪定にも「高い時期」と「安い時期」があります。これを逆手に取ることで、同じ業者さんでも1割〜3割ほど安く依頼できる可能性があります。
業界の繁忙期は10月〜12月です。「お正月をきれいな庭で迎えたい」という駆け込み需要が殺到するため、相場は高止まりし、そもそも予約を取ることすら困難になります。この時期に値引き交渉をするのは、正直言って無謀です。
狙い目は、年が明けた1月〜3月の閑散期です。この時期、多くの業者さんは仕事が落ち着くため、「冬季割引キャンペーン」を実施したり、値引き交渉に応じてくれやすくなったりします。
落葉樹を持っているなら冬が最強!
特に、ケヤキやモミジなどの「落葉広葉樹」はお得です。
①ゴミが減る:葉が落ちているので、処分費が大幅に安くなります。
②作業が早い:枝の構造が丸見えなので、職人さんが迷わず切れて作業時間が短縮されます。
③木に優しい:休眠期なので、太い枝を切っても木へのダメージが最小限で済みます。
経済的にも植物生理学的にも、落葉樹は冬に切るのが正解なんです。
民法改正と近隣トラブルのリスク管理

庭木の手入れは、もはや「個人の趣味」だけの問題ではありません。放置された庭木が原因で起こる近隣トラブルは年々増加しており、法的な責任を問われるケースも増えています。
特に注目すべきなのが、2023年(令和5年)4月に施行された改正民法です。これまでは、隣の家の枝が自分の敷地に越境してきても、勝手に切ることはできず、所有者に「切ってください」とお願いすることしかできませんでした。しかし、この改正によってルールが大きく変わりました。
具体的には、以下のいずれかの場合、越境された側の土地所有者が自ら枝を切り取ることができるようになりました。
- 竹木の所有者に枝を切除するよう催告したが、相当の期間内に切除しないとき。
- 竹木の所有者を知ることができず、またはその所在を知ることができないとき。
- 急迫の事情があるとき。
参照元:法務省:民法等の一部を改正する法律(令和3年法律第24号)概要資料(出典:法務省)
「じゃあ隣の人に切ってもらえばいいや」と安易に考えるのは危険です。もし隣人が業者を呼んで枝を切った場合、その費用を請求される可能性(事務管理や不法行為)がありますし、何より「勝手に切られた!」という感情的なしこりは、将来にわたってご近所関係に暗い影を落とします。定期的な剪定は、「ご近所トラブル回避のための保険料」と捉えるのが、現代の賢い庭主のあり方と言えるでしょう。
複数の業者での相見積もりのポイント
最後に、業者選びで失敗しないための「相見積もり」の極意をお伝えします。適正価格を知るためには、最低でも3社(大手チェーン、地元の個人業者、シルバー人材センターなど)から見積もりを取ることを強くおすすめします。
ただし、単に「合計金額」だけを見比べてはいけません。以下のチェックリストを使って、見積書の中身を精査してください。
賢い見積もり比較チェックリスト
- 内訳は明確か?
「剪定一式 50,000円」というどんぶり勘定はNG。「中木3本 × 5,000円」「処分費 5,000円」のように単価が明記されているか確認しましょう。 - 処分費は含まれているか?
「別途」と小さく書かれていないか注意。処分費込みの総額で比較しましょう。 - 追加料金の可能性は?
「当日、状況によって追加費用がかかる場合がありますか?」と必ず質問し、その言質を取っておきましょう。 - 保険に入っているか?
万が一、剪定中に庭石を割ったり、隣の車に枝を落としたりした際、損害賠償保険に加入している業者なら安心です。
庭木の剪定の相場と費用対効果のまとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。庭木の剪定の相場や料金の仕組みについて、モヤモヤしていた部分は晴れましたでしょうか?
庭木の剪定費用は、決して安い金額ではありません。しかし、それは単に「木を切る代金」ではなく、「安全で美しい住環境を維持し、ご近所との良好な関係を守るための投資」です。
記事のポイントをおさらいしましょう。
- 料金体系:「日当制」と「単価制」の違いを理解し、自分の庭に合った方を選ぶ。
- 高さの壁:3m、5m、7mを超えると料金が急増する。定期的な剪定で高さを抑えるのが一番の節約。
- 依頼先の使い分け:簡単な作業はシルバー人材センターやDIY、難しい木や高所はプロへ。
- タイミング:冬の閑散期(特に1月〜3月)を狙って、賢くコストダウン。
お庭は、手をかければかけるほど、それに応えて美しい姿を見せてくれます。今回ご紹介した知識を武器に、あなたのお庭にぴったりのパートナー(業者さん)を見つけて、素敵なガーデニングライフを楽しんでくださいね!
※本記事で紹介した相場価格は、2025年時点での市場調査および筆者の経験に基づく一般的な目安です。実際の料金は、地域、時期、樹木の状態、業者によって変動します。正確な金額を知るためには、必ず現地の業者に見積もりを依頼してください。